平和のバトン
2025-08-09 13:21:25

若き広島・長崎の平和メッセージがシリアに届く!未来への希望をつなぐプロジェクト

平和のバトンをつなぐ



広島と長崎の若者たちが、自らの手で未来を描くプロジェクトが展開されています。特定非営利活動法人なかよし学園の取り組みを通じて、戦後80年を迎える日本の平和教育のメッセージが、今、戦火の地シリアに届いています。

平和の教材「はじめてのヒロシマ」



このプロジェクトの中心には、三次市立十日市中学校の生徒たちが翻訳した絵本『はじめてのヒロシマ』があります。広島平和記念資料館が制作したこの教材は、 広島の悲劇を次世代に伝える重要な道具となっています。生徒たちは、約100名で作業を分担し、英訳を完成させ、なかよし学園がこれを持ってケニアやシリアなどの教育現場に訪れました。

【イメージ】
翻訳作業に励む十日市中学校の生徒たち。自分たちが行うことで、未来へのメッセージが生まれます。

シリア・デリゾールでの活用



今年の夏、なかよし学園の代表、中村雄一氏はシリア・デリゾールを訪れ、平和教材を県知事や地元の行政関係者にプレゼンテーションしました。この地域は、革命と内戦の影響で辛酸をなめた場所です。中村氏は、「かつての繁栄を取り戻すためには、教育が鍵である」と訴え、シリアの人々に希望を与えてきました。

ヒロシマを知るシリアの人々



デリゾールの行政関係者も発言し、「ヒロシマやナガサキを知っているが、その復興の歴史を学んだのは初めてだ。私たちも復興の道を歩むことを決意した」と話しました。彼らはヒロシマからの教訓を胸に刻み、街の再建を誓いました。これに続き、モフセン・アルハシーン副知事も、「教育こそが再起の土台になる」と語り、広島の復興を参考にして新たな希望を見出しました。

行動する平和



平和教育の重要性を伝えることができた十日市中学校の生徒たちは、シリアの現状を知り、自らが行っている国際貢献に自信を深めました。彼らは「願う平和から行動する平和」という新たな視点を得て、学校全体で地域に貢献することを決意しています。また、長崎県対馬市立西部中学校も参加し「世界とつながる学びプロジェクト」として平和カルタを作成し、国際的な教育支援に関わる姿勢を示しています。

未来に向けた希望のプロジェクト



なかよし学園は、「探究・校務改革支援補助金」を受け、多くの学校との連携を通じて海外の子どもたちに平和教育を届ける活動を続けています。このようなプロジェクトは、若者たちが国際の場で自ら考え、行動する力を育む機会を与えています。

代表の中村氏は、「広島と長崎の若者たちが起こした平和のアクションは、国境や文化を越えて多くの人々の心に届く」と語り、次世代の教育の重要性を訴えます。数年後、シリアでも再び笑顔が見られる未来を願い、日本の若者の行動はこれからの時代の希望となるでしょう。

このような活動を通じて、広島・長崎の平和の教訓が世界中で生き続けることを願っています。私たち一人ひとりが「行動する平和」を志し、未来の世代へバトンを繋いでいくことが求められているのです。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

関連リンク

サードペディア百科事典: なかよし学園 平和教育 国際貢献

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。