平和を考える企画
2025-07-24 11:57:26

中村キース・ヘリング美術館で平和を考える特別企画が開催

中村キース・ヘリング美術館で平和を考える特別企画



戦後80年の夏、山梨県小淵沢にある中村キース・ヘリング美術館では、キース・ヘリングが広島に捧げた作品や活動を通して、平和と自由について考える特別企画が開催されます。これは、アートの力を通じて未来の世代に貴重なメッセージを伝えるべく企画されたものです。

ヘリングの“HIROSHIMA '88”を振り返るポスター展示



1980年代を代表するアーティスト、キース・ヘリングは、1988年の原爆養護ホーム建設のためのチャリティコンサート「HIROSHIMA '88」に参加した際に、広島を訪れました。その目的のために制作された3種のポスターが、7月から9月まで月替わりで展示されます。この展示では、ヘリングの訪問を通して、アートと社会がどのように交わるのかを見つめ直すことができる貴重な機会となります。

また、広島を訪れた際の記録や背景を紹介する映像「キース・ヘリングが見た広島」も、館内のオープンスペースで上映されます。この映像では、ヘリングが一アーティストとして、また一人の人間として広島と向き合った姿勢が鮮明に描かれています。

子ども向けワークブックの無料配布



今年の企画展では、キース・ヘリングが収められた新しいワークブック『キース・ヘリングと平和を描こう』が発表されます。このワークブックは、反戦・反核デモの際の作品や広島訪問の経験、さらには世界中の子どもたちとの共同制作に触れながら、平和と自由に関するメッセージを子どもたちに伝えることを目的としています。

特に、8月6日から8月15日までの3日間は、15歳以下の来館者に対して無料で配布される予定です。この取り組みを通して、未来を担う世代の子どもたちがアートを通じて戦争と平和について主体的に考える機会を提供したいと考えています。

親子読書地域文庫全国連絡会とのトークイベント



さらに、10月には「親子読書地域文庫全国連絡会」の第25回全国交流集会が予定されています。このイベントでは、ワークブックに基づいたトークセッションが行われ、ヘリングのメッセージや実践を紹介しながら、参加者同士の対話が進められます。このイベントは、どなたでも参加可能で、作品を通じてどのように平和について考え、行動できるかを一緒に考える貴重な場となることが期待されています。

美術館の役割とこれからの取り組み



中村キース・ヘリング美術館は、単なるアートの展示場に留まらず、社会に対して問題提起をし続ける活動を行っています。キース・ヘリングの理念を引き継ぎ、感染症や環境問題、戦争と平和に関する啓発活動も行い、地域や世界に対してアートの力を通じた発信を続けています。

美術館は、アートを通じた学びの場としても機能しており、訪れる人々に新たな視点や考えを提供することを目指しています。戦後80年の節目にふさわしい、この特別企画を通じて、ぜひ多くの方が平和について深く考える機会を持てることを願っています。

今後も、公式サイトやSNSで最新情報を発信しますので、ぜひチェックしてみてください。公式サイト:中村キース・ヘリング美術館


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