世界とつながる挑戦
2025-09-22 13:44:04

広島三次から世界へ!教育による平和の絆を深める取り組み

広島三次から世界へ!教育による平和の絆を深める取り組み



2025年9月19日、広島県三次市のみらさか学園にて、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトが主催する「世界とつながる学びプロジェクト」の講演会が開催されました。分野を超えた教育の重要性が高まる中、このプロジェクトは経済産業省の支援を受けて全国で数多くの学校で展開されている指標的なプログラムです。

児童たちの成長と国際支援の実績



講演では、みらさか学園の児童・生徒が過去一年間に行った海外教育支援の成果について紹介されました。これまで、南スーダン、東ティモール、カンボジア、ケニア、シリア、ルワンダにおける児童たちの取り組みが特集され、彼らが生み出した「笑顔」のエピソードが語られました。子どもたちが「自分たちにも世界を平和にできる」と実感することを目的としたこのプログラムは、最初は何から始めたらよいか戸惑っていた児童たちも、回を重ねるごとに自分たちの身近にある素晴らしいものを発見し、どう伝えるかを考える力を身につけています。

例えば、小学生たちは風船を使ったバドミントンや、地域の特産物を活かしたお菓子作りなど、独自のアイデアでスラム地域の子どもたちに笑顔を提供しました。それぞれの活動は、参加した児童たち自身が創作したものであり、地域の文化を生かしながら国際的な支援に寄与しています。

親たちの感動と共感



講演会の後、行われた保護者会でも、多くの親が子どもたちの取り組みに感動し、涙を流す姿が見られました。児童たちが海外の子どもに笑顔を届けられていることに共感し、地域から世界へとつながる学びの網が強く広がる様子が印象的でした。

地域との連携で発揮するグローバル探究学習



みらさか学園では、地域の保護者や産業と連携した新たな学びのモデルを精力的に進めています。例えば、カイハラジーンズの端切れを活用したバッグを東ティモールの子どもたちに贈ったり、地域の特産であるオタフクソースを使ったお好み焼きのレシピを英語で作成するなど、地域の特徴を最大限に活かしています。また、現在はみらさかコーヒーを使ったオリジナルクッキーの製作も進行中です。

さらに、今年の8月には、みらさか学園の教員がルワンダを訪問し、児童たちが自ら作成した教材を用いて授業を実施しました。この様子は、全国的に見ても非常に珍しい取り組みであり、子どもたちに「世界とのつながり」を深く実感させる貴重な機会となりました。

自分たちの学びを地域社会へ還流させる取り組み



このプロジェクトは、単に物資を届けるだけにとどまらず、地域の歴史や社会問題に対する理解を深め、それに基づいた活動の効果を測定するという側面も持っています。児童たちが31年前のルワンダでのジェノサイドを学ぶことで、自らの行動が現地の人々にとってどれだけ意味のあるものであったかを再確認し、学びを深めています。

広島三次から全国へ広がる教育のネットワーク



現在、みらさか学園を含む三次市内の4校がこのプロジェクトに取り組んでおり、広島県内では7校、全国で50以上の学校が参加しています。特に、三次市では地域からの学びを国際的に広げることを教育の方針の一つとして位置付け、学校、家庭、地域、産業一体となって子どもたちの国際的視野を育てる努力が続けられています。これにより、地域で蓄積された経験がさらなる教育方針の指針となり、国際的な視野を育てながら次世代の子どもたちの成長に寄与しています。

未来に向けた新たな挑戦



なかよし学園プロジェクトは、広島の教育ビジョンに沿って地域の学びを広げ、全国に浸透させるため貢献を続けています。その取り組みは、単なる地域教育の枠を超え、全国の学校現場における新たなスタンダードを築くものです。教育を通じて「地域から世界へ」という理念を実現するためのこの取り組みは、未来の教育においても注目されること間違いありません。


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