ブロッコリースプラウトに秘められた健康成分の相関関係とは
広島市に本社を置く株式会社村上農園が、大阪公立大学と共同研究を行い、ブロッコリースプラウトに含まれる「スルフォラファン」と「超硫黄分子」の間に強い相関関係があることを明らかにしました。この研究結果は、5月23日から25日にかけて開催された第79回日本栄養・食糧学会大会で発表され、注目を集めています。
ブロッコリースプラウトとは?
ブロッコリースプラウトは、発芽したばかりのブロッコリーの新芽で、特にスルフォラファンを豊富に含むことで知られています。スルフォラファンは、体内の解毒酵素や抗酸化酵素の活性を高めることが報告されており、さまざまな病気の予防や改善に効果があるとされています。さらに、特に近年、大阪公立大学の研究グループが「超硫黄分子」なる新たな成分も大量に存在することを示唆しています。この成分も、感染防御や免疫応答において重要な役割を持つとされています。
相関関係の発見
村上農園と大阪公立大学では、市販されている16種類のブロッコリースプラウトの含有成分を測定し、そのデータの分析を行いました。その結果、スルフォラファンと超硫黄分子の相関係数は0.81という非常に強い正の相関が確認されました。これは、スルフォラファンが豊富なブロッコリースプラウトほど、超硫黄分子も多く含まれている可能性が高いことを意味します。
健康志向の選び方
この研究成果は、ブロッコリースプラウトを選ぶ際の指針を提供しています。つまり、スルフォラファン含有量が多い商品を選ぶことで、同時に超硫黄分子も豊富に含まれている商品を選ぶことができるのです。健康志向の方々にとって、これらの情報を基にした賢い食品選びが、健康維持に役立つことが期待されます。
研究チームのコメント
大阪公立大学大学院の笠松真吾准教授は、「この研究により、ブロッコリースプラウト中のスルフォラファンと超硫黄分子の相関が初めて明らかとなりました。今後は、これらが体内でどのように相互作用するのかをさらに解析していく予定です」とコメントしています。
村上農園の紹介
1978年に設立された村上農園は、高成分野菜や発芽野菜を中心に生産・販売を行っています。広島県を中心とした国内の研究開発拠点では、食の機能性を科学的に裏付ける活動も行っており、健康志向の消費者にとってますます重要な存在となっています。詳しい情報は
村上農園の公式サイトをご覧ください。
結論
ブロッコリースプラウトに秘められた健康成分の相関関係が明らかになったことで、健康志向の食品選びがさらに進化することが期待されています。これからの研究によって、より具体的な健康効果が解明されることが待たれます。