イーグリッドがNEDOの実証研究に採択
株式会社イーグリッドは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の実証研究に最終採択されたことを発表しました。この事業は、電動バイクドライバーの運転行動を解析することで、エネルギーの効率化と安全運転の促進を目指しています。2026年4月からタイ国で実証実験が予定されており、ASEAN諸国の交通問題に新たなソリューションを提供する可能性が期待されています。
研究の背景
タイは2050年までにカーボンニュートラル達成、2065年までにネット・ゼロ・エミッションを目指していますが、これに伴う電動自動車や電動バイクの需要増加が懸念されています。イーグリッドは、このグローバルなエネルギー課題に対して、テレマティクス技術を活用したアプリケーションを開発し、エコドライブや安全運転を通じた解決策を提案します。
研究方法と目標
本研究では、タイのバンコクにあるJK社が運営するEVバイクの充電ステーションから発着する商用電動バイク20台を対象に、GPSや加速度センサーを通じて取得した運転データをAIとデータサイエンスで解析します。その結果、運転行動の改善につながる価値を可視化し、エネルギー消費効率を向上させることを目指します。
具体的には、運転時のデータ分析によって20%以上の電力消費削減を目指し、CO2の削減や交通事故の減少も図ります。さらに、この分析結果をもとに、運転者へのフィードバックを行い、エコドライブの促進を狙います。
事業化に向けたビジョン
イーグリッドは、今回の研究成果を基に様々な応用分野を模索し、特に車両保有事業者に対して利用価値の高いサービスの構築を進める予定です。CEOの小村淳浩は、「この研究によってASEAN地域のCO2排出量削減や交通安全への貢献が期待される」とコメントしており、AIやセンサ技術を駆使したビジネス効率向上の仕組みを確立する重要なプロジェクトであると強調しています。
まとめ
イーグリッドのプロジェクトは、単なる技術提供にとどまらず、社会的な課題にも焦点を当てた取り組みです。今後、電動バイクを通じたエネルギー問題や交通安全の解決へ向けた進展が期待されます。これにより、持続可能な未来に向けた新たなステージへと進むことができるでしょう。さらに詳細な情報は、
イーグリッドの公式ページや
NEDOの紹介ページをご覧ください。