矢掛高校の講演会
2025-10-24 18:53:27

岡山県立矢掛高校が世界とつながる学びの講演会を開催

岡山県立矢掛高校が世界とつながる学びを実施



10月22日、岡山県立矢掛高校にて、なかよし学園プロジェクトが主催する「世界とつながる学びプロジェクト」の講演会が開催されました。この講演は、ユネスコスクールとしての認定を受けている同校が、新たな視点を持ちながら地域探究「矢掛学」を進める中での重要な取り組みの一環です。

今回の講演では、アフリカ、中東、アジアの現状に焦点を当て、地域の学生たちが「ニュースを自分のこととして捉える」ことの重要性について語られました。特に「同じを見つける」といった視点を通じて、国際協働や平和づくりのスキルを身につけることが提案されており、学生たちにとって非常に価値のある内容でした。

講演の内容と生徒たちの反応



講演は、ビジュアルと対話を組み合わせた形式で進行し、「平和とは何か?どのように作られるのか?」について参加者全員で考えていきました。特に「同じを見つける(Find the Same)」の概念は、対立を解消するための実践として紹介され、その背後には「平和は誰でも作れる」という基本的な原則がありました。

講演を終えた生徒たちからは、「世界は広いが、実は近い」という感想や「同じを見つけることが大切」といった意見が多く聞かれました。戦争や災害といった「遠い話」が、教室での会話を通じて、自らの生活と直結するものとして理解されるようになったことは、非常に大きな成果と言えるでしょう。

また、講演中には、夏季に実施されたシリア・プロジェクトについても紹介があり、戦後ゼロ年の状況にあるシリアの教育や子供たちの生活についてのリアルな情報が生徒たちに伝えられました。中村代表がシリアおよびネパールのパートナーとテレビ電話を通じて直接対話を行う場面では、参加者が自分から質問をする機会もあり、ニュースで目にする現象が自身の学びと切り離せないものであることを実感させました。

地域との連携と今後の展望



矢掛町の地域おこし協力隊であり、岡山県立矢掛高校のコーディネーターである伊藤博暁氏は、「初めは緊張感が漂っていたが、中村さんの言葉が響き、生徒がどんどん話に引き込まれていった」と講演会の様子を振り返りました。特に生徒たちが平和という難しいテーマに対して前向きに意見交換する光景が印象的でした。また、戦争を「遠いもの」から「自分のこと」と感じるようになった生徒もいて、自己の課題や地域の課題、そして国際的な問題がしっかりと結びついていることを学びました。

今後、矢掛高校では地域資源を活用したプログラムを生徒自らが設計し、実施していく予定です。また、なかよし学園も12月より世界各国で現地授業を通じて、生徒が作った成果物を国際交流の中で実装する活動を行い、持続的な学びの質を向上させることを目指しています。

このように、地域探究と国際実装を織り交ぜながら、矢掛高校は新しい教育の可能性を切り拓こうとしています。未来の世界に向け、地域の高校生たちがどのような挑戦を繰り広げるのか、目が離せません。


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