新しい祈りの形「花遍路」シリーズの紹介
広島の金仏壇製造会社・菩提樹が新たに発表した「花遍路(はなへんろ)」シリーズは、時代のニーズに応えた、現代の生活空間にピッタリの祈りの形を提案しています。これまでの伝統的な仏壇に新しい風を吹き込むこのシリーズは、9月3日から東京ビッグサイトで開催される「第100回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2025」で初めて一般の方々にお披露目されます。
「花遍路」の背景とコンセプト
現代社会では核家族化が進み、家の中に仏壇を置く場所が少なくなっています。そのため、「祈りたいのにそのための空間がない」という声が多く聞かれます。「花遍路」は、こうした現代の問題に対応するために開発されました。広島金仏壇の伝統技術である「金組子」を駆使し、独自の美しさを持つ祈りの空間を創り出しています。
「金組子」とは、金箔を使った組子細工であり、この技術は広島にしか受け継がれていないものです。全国の仏壇製造業者は、必要な際には広島に発注するほどの特異性と価値を持っています。
祈りの空間を彩る独特のモチーフ
「花遍路」には、各製品に「胡麻の葉柄」や「麻の葉柄」、「四神」といった縁起の良い模様と「金」や「桐」を使用した素材が組み合わされています。これにより、自らの祈りを守るための三重の神秘的な力を持つ空間を創り上げているのです。
製品ラインナップ
「花遍路」シリーズでは、以下のような製品を展開しております。
1.
護符箱(まもりばこ)
八角形の護符箱は、四方八方から良い運気を引き寄せるとされています。この箱は「麻の葉柄」、「金」、「八角形」の三重の霊力に守られています。
2.
護子箱(こもりばこ)
子どもを守る「麻の葉柄」を持つ箱で、「麻の葉柄」、「金」、「桐」が内部を守ります。桐は断熱性や調湿性にも優れています。
3.
長寿箱(ちょうじゅばこ)
「胡麻の葉柄」が特徴のこの箱は、長寿を願う空間を作り出します。やはり「金」と「桐」が重要な役割を担っています。
4.
遍路箱(へんろばこ)
この箱は「地蔵の梵字」により、大切なものを守る祈りの空間を提供しています。
5.
四神皿(ししんざら)
東西南北を守護する四神が描かれたお皿で、それぞれに特有の守りの力を宿しています。
開発の背景と展望
広島では、明治から大正時代にかけて金仏壇の生産が花開きました。しかし、時代の流れと共に仏壇市場は縮小し、今やその伝統技術が失われつつあります。そんな中でも人々の心には、毎年8月6日に発揮される「祈りの心」が深く息づいています。
「花遍路」シリーズは、失われつつある文化を保ちながら、今日の暮らしに合った新しい「祈りの空間」を創造していくことを目指しています。
事業者の情報
「花遍路」シリーズは、現代の皆さまが望む新しい形の祈りに寄り添うものです。ぜひ、東京ビッグサイトでその目で確かめてみてください。