前川製作所がSmartDBを活用した業務効率化の取り組み
株式会社前川製作所は、2023年1月に業務デジタル化クラウド「SmartDB(R)」を導入しました。このプロジェクトは、約2500名の社員が利用するシステムで、主にバックオフィス業務の効率化を目指しています。導入からの約2年間で、業務改革の効果として年間1500時間の作業時間削減を実現しました。
SmartDB導入の背景
前川製作所は産業機械の製造販売及びプラントの設計施工を手掛けており、国内外に54の拠点を持つグローバル企業です。創業101年目を迎えた企業は、さらなる成長を図るため、業務改革が必要であると考え、デジタル推進部を中心に改革プロジェクトをスタートしました。
このプロジェクトの一環として、長年使用されていた基幹システムのメンテナンス負荷や手作業によるミスのリスクが大きな課題になっていました。そのため、SmartDBを導入し、手作業をデジタル化することで効率的な業務運営を図っています。
SmartDBの活用と効果
SmartDBはノーコードツールとして、現場部門でも簡単に業務アプリを開発できる点が特徴で、導入後は約100の業務アプリケーションが作成され、稼働を開始しています。これにより、例えば、海外出張申請業務では、年間約3000枚の申請書を削減し、作業時間も約1500時間短縮されました。これがバックオフィス業務の大幅な効率化につながっています。
また、SmartDBの認定資格制度も活用して、デジタル人材の育成に貢献しています。この資格を取得した社員が増えることで、現場での業務改革が直ちに進行できるようになります。
今後の展望
前川製作所は、今後も全社員が利用するPC入れ替え申請業務など、さらに多くの業務アプリを開発予定です。また、SmartDBを活用した「デジタルの民主化」を推進し、現場部門が自らデジタルを利用して全社のデジタル化を加速させることを目指しています。
経営陣のコメント
前川製作所の取締役専務執行役員の鳥井原俊治氏は、「現場部門でのDX推進は必要不可欠」とし、ドリーム・アーツと協力しながらプロジェクトを進めていく強い意志を示しました。社員60名以上が勉強会に参加するなど、SmartDBを積極的に活用している企業文化が根付いています。
今後も前川製作所とドリーム・アーツは、「現場力強化」と「企業競争力向上」のために、さらなる協創を進めていくことでしょう。
まとめ
前川製作所のSmartDB導入は、業務効率化の好例です。デジタル化の波を乗り越え、さらなる成長を遂げる前川製作所の今後の動向に目が離せません。これからのデジタル時代において、彼らの取り組みが他の企業にも良い影響を与えることを期待しています。