平和を願う絵本『やくそくぼくらはぜったい戦争しない』が発売!
2月5日に株式会社ポプラ社より、児童文学作家・那須正幹の未発表作が絵本化され発売されました。タイトルは『やくそくぼくらはぜったい戦争しない』。那須氏は広島出身であり、3歳で原爆を経験したことから、一生を通じて平和を訴え続けた作家です。
この絵本は、那須氏が広島の被爆70年に向けて書いた「ばあちゃんの詩」を元にしています。この詩は、当時広島市東区民文化センターの館長だった山本真治氏から歌の歌詞を依頼されたことがきっかけで書かれました。しかし、歌詞としては採用されず、後に原稿のまま保管されていました。那須氏は2021年に逝去された後、その原稿が見つかり、貴重な遺作として注目されています。
本作のイラストを手掛けたのは、著名な絵本作家である武田美穂氏。武田氏は「となりのせきのますだくん」をはじめ、数多くの絵本で知られています。彼女と那須氏は、『ねんどの神さま』に続いて再度タッグを組み、親しみやすい絵と文章で、子どもたちが戦争について考えるきっかけを提供します。
あらすじについて
本書の物語は、原爆によって家族を失った祖母と、その祖母に想いを寄せる少年の視点から描かれています。少年は成長するにしたがって自らの悲しみや祖母の過去に触れ、平和を強く誓います。物語の中で、「ぼくらは、ぜったい戦争しない」というメッセージが繰り返され、平和への願いが深く表現されています。
この絵本は、ただ単に絵が美しいというだけではなく、戦争の悲惨さについても考えさせられる内容となっているため、親子で一緒に読んで話し合うことができます。特に、戦争の記憶が薄れつつある現代において、このような絵本が持つ意義は非常に大きいのではないでしょうか。
幼い頃の被爆体験
那須正幹氏自身が幼少期に被爆した経験は、彼の作品に多くの影響を与えています。彼は作品を通じて「戦争を経験した世代の記憶」を後世に語り継ぐことが使命であると考え、そのために様々な形でメッセージを発信してきました。この新作も、彼が伝えたかった思いが詰まった一冊です。
絵本の価値
絵本『やくそくぼくらはぜったい戦争しない』は、平和について考えるための貴重な教材ともなるでしょう。大人が子どもにとっても理解しやすい形で悲しみや勇気、そして希望を語ることで、次世代に対する大切なメッセージを届けることができるのです。この絵本を通じて、親子で一緒に平和を考え、未来への希望を育んでいけることを願っています。
『やくそくぼくらはぜったい戦争しない』の購入は、書店やオンラインストアで行えます。児童文学の重要な一冊として、多くの方々に手に取っていただきたい作品です。