Paykeとセブンの実験
2025-04-28 11:52:18

セブン-イレブンとPayke、インバウンド客の購買行動を探る実証実験をスタート

セブン-イレブンとPaykeが共同で実証実験に挑む



株式会社Paykeは、セブン-イレブン・ジャパンとの新たな試みとして、インバウンド消費行動を解析し、訪日外国人を対象とした購買促進活動を展開する実証実験を開始しました。これは、セブン-イレブンの人気商品を多言語対応にすることで、訪日客の買い物をよりスムーズにすることを目的としています。

なぜ実証実験が必要なのか



観光庁の予測によると、2024年には約3687万人の外国人が日本を訪れ、8兆1395億円の消費を見込んでいます。しかし、実際の購買データには謎が多く、その実態を把握することが難しいのが現状です。そのため、Paykeはこの実証実験を通じて、デジタルトランスフォーメーション(DX)を促進し、小売業界全体の進化をサポートしようとしています。

この実証実験は、セブン-イレブンが主導する「SEVEN-ELEVEN JAPAN INNOVATION PROGRAM 2024」の一環として行われており、訪日客が安心して日本文化や商品を楽しめるショッピング体験を提供する狙いがあります。

具体的な取り組み内容



このプロジェクトでは、以下のような施策を通じて、インバウンド客の購買行動を深く理解し、来店を促進していきます。

1. 多言語対応の情報提供
セブン-イレブンのフレッシュフードやプライベートブランド商品の情報を多言語に翻訳し、訪日客がスムーズに商品を選べる環境を整えます。これにより、言語による情報の壁を取り除き、安心して商品を選べるようになります。

2. 購買データの分析
実験の中で、国籍、年代、性別などのデータを収集し、インバウンド客にどのような商品が求められているかをリアルタイムで把握します。この情報をもとに、店舗の品揃えを最適化し、効率的な運営を検証します。

3. 顧客誘引施策
Paykeアプリを通じて、訪日客をセブン-イレブン店舗へと誘導します。アプリを利用して、店舗への訪問を促し、購買へとつなげる戦略を構築します。

Paykeの特徴と強み



Paykeは、これまでに約2700万件の商品のスキャンデータを元にインバウンド市場でリーダーシップを発揮しています。特に以下の強みが際立っています。

  • - リアルタイム性
商品に関するデータはリアルタイムで更新され、迅速に意思決定を行うサポートをします。

  • - 詳細な顧客データ
国籍、年代、性別などの顧客属性に加え、いつ、どこで、何を買ったかを記録し、傾向を分析できます。

  • - 高い利用率
インバウンド客全体の約5%がPaykeを使用し、特に韓国や台湾からの訪日客は約10%が利用中です。

  • - 訪日前リーチの強さ
ユーザの90%は日本行きの旅行前にアプリをダウンロードしており、事前に効果的に情報を提供できることが特徴です。

Paykeとは?



Paykeは、商品パッケージのバーコードをスキャンするだけで、その商品のあらゆる情報を7つの言語で表示するアプリです。シンプルな翻訳機能に留まらず、ユーザーが選ぶ商品の魅力や他のユーザーの口コミなど、売買を助ける情報も提供しています。また、クーポンの提供などを通して、日本旅行をより便利でお得なものにする工夫をしています。

対応言語は、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語、ベトナム語、英語、日本語の7言語で、幅広い訪日外国人に利用されています。

まとめ



セブン-イレブンとPaykeの協働によるこの実証実験は、今後のインバウンド市場において重要な一歩となるでしょう。これにより、訪日客が日本での買い物を楽しみやすく、充実した体験を得られることを期待しています。


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