常石造船の挑戦
2025-04-05 03:20:22

常石造船がメタノール二元燃料船の基本設計承認を取得し海運業界の変革を目指す

常石造船の新たな挑戦



広島県福山市に本社を置く常石造船株式会社は、舟運業界の脱炭素化へ向けた重要なステップを踏み出しました。この度、同社が主導する重油焚き既存船の改造を目的としたメタノール二元燃料船の設計について、一般財団法人日本海事協会(以下、ClassNK)から基本設計承認(Approval in Principle)を取得しました。この承認は、持続可能な海運を実現するための基盤を整備するものと位置付けられています。

本プロジェクトの概要



本プロジェクトは、常石造船の主力商品であるKAMSARMAX型ばら積み貨物船を基盤としています。メタノールを燃料とした二元燃料船の設計にあたり、最大の課題は新たに設置するメタノール燃料タンクの配置でした。船尾、船底、中央部など複数の配置案が検討され、その後、船体強度や航続距離、工事の量に与える影響を総合的に評価し、最も効率的な船倉内への配置が選ばれました。この設計は、HAZID会議によるリスク管理とClassNKの技術審査を経て安全性が確認され、正式な承認を得ることができました。

脱炭素化の意義



現在、ばら積み貨物船は世界の商船隊の約15%を占めており、特に中型ばら積み貨物船はその30%を占めています。船舶は数十年のライフタイムを持つため、既存の船舶の脱炭素化を進めることは、温室効果ガス(GHG)排出量の削減に長期的に寄与する重要な施策です。また、メタノールは常温常圧で液体として扱えるため、船上での貯蔵や取り扱いが容易で、CO2排出量を大幅に削減することが可能です。

常石造船の未来展望



常石造船の代表取締役社長、奥村幸生氏は、「2050年カーボンニュートラル実現に向けて、2035年までに建造する全ての船舶を二元燃料船に転換することを目指しています。このプロジェクトは、既存の船舶の脱炭素化に向けた大きな一歩であり、メタノールの市場が拡大することでさらなる可能性が開けると信じています」と語っています。新造船だけでなく既存の船舶にも視野を広げ、メタノール二元燃料への改造を推進していく方針です。

結論



常石造船が取得したClassNKの基本設計承認は、海運業界の脱炭素化に向けた大きな一歩です。新しい燃料技術への取り組みは、業界全体の変革を促し、持続可能な未来を創造するための鍵となるでしょう。

詳しい情報については、常石造船の公式ウェブサイトをご覧ください。


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