広島市とベルタが贈る、妊娠前の健康支援「プレコンセプションケア」

2025年3月12日、広島市と株式会社ベルタは初めての「プレコンセプションケア」の実態調査を行うための連携協定を締結しました。この取り組みは、妊娠前の健康管理を深く理解することを目指しており、特に市民のライフステージにおける課題解決を図るものです。

プレコンセプションケアとは？

「プレコンセプションケア」とは、受胎前のケアを指します。将来の妊娠を見据え、カップルが自分たちの健康と生活に向き合い、適切なケアを行うことが求められています。少子化や不妊治療の増加の背景には、妊娠に関する正しい知識が不足していることが挙げられます。このため、プレコンセプションケアは重要な社会的課題となっています。

広島市は、全国に20ある政令指定都市の一つで、約118万人の人口を抱えています。出生率の低下や不妊治療を受ける人々の増加に伴い、プレコンセプションケアの重要性が高まっています。

連携協定の詳細

締結された連携協定では、以下のような事業が進められます。
1. プレコンセプションケアの普及啓発に関する実態調査
2. 妊婦向けの健康支援活動
3. 妊娠前からの葉酸サプリメントの提供
4. 妊婦の防災準備に向けた啓発活動

この取り組みは、広島市が政令指定都市として初めて行う調査となります。対象は妊娠届を提出した市民で、プレコンセプションケアに対する認知度やサプリメント摂取の実態を把握するためのアンケートが実施されます。

地域住民への啓発活動

本協定を通じて、広島市では地域住民に向けた健康管理の啓発を強化していきます。特に、妊娠中の女性に対する葉酸サプリメントの提供や、防災準備の重要性を伝える冊子の配布が行われます。広島は土砂災害リスクが高い地域であるため、妊婦特化の防災支援が求められています。

また、ベルタは「女性のライフステージの課題を解決する」ことをミッションとしており、プレコンセプションケアの啓発にも力を入れています。今回は、妊活に関する情報や支援を提供することを通じて、広島市の健康向上を図ります。

代表者のコメント

広島市こども未来局の横山元信局長は、「この協定を通じて、妊産婦の心と体づくりに取り組むことができることを大変喜ばしく思っています」と語りました。一方、ベルタの森谷悠平取締役は「この取り組みによって、広島市民の意識や取り組みの実態を把握し、効果的な啓発活動を継続して行いたい」と述べました。

この相互協力の姿勢は、プレコンセプションケアを社会全体で支える動きの象徴です。また、広島市とベルタは今後も様々な活動を展開し、地域住民が安心して子どもを育てられる環境づくりを推進していきます。