新たな建設エンジニア育成プログラム開始
日本の建設業界が深刻な人材不足に直面している中、ヒューマンリソシア株式会社は、インドネシアの名門校、パラヒャンガンカトリック大学と共同で「Civil タレントプログラム」を立ち上げました。この取り組みは、土木工学と建築学を学ぶ学生に対して、来日就業支援を行うもので、特に日本語教育を通じて求められるスキルを身につけさせることに重点を置いています。
プログラムの背景と目的
最近、日本の建設業界ではBIM(Building Information Modeling)やCIM(Construction Information Modeling)などの先端技術の導入が進んでいますが、それに伴い、これらの技術を扱えるエンジニアの数が不足しています。ヒューマンリソシアは、これまでIT分野での海外大学とのパートナーシップを形成していましたが、建設分野での連携は今回が初めての試みとなります。
インドネシアにおける建設業は、急成長を遂げており、800万人以上の労働者を抱える世界で4位の規模を誇ります。こうした背景から、同国の学生に日本での就業機会を提供するとともに、日本の建設各社への人材供給を行うことが目的です。
プログラムの詳細
「Civil タレントプログラム」は、対象となる学生に対し、在学中および卒業後にわたる日本語教育を無料で提供します。プログラム参加者は、ヒューマンリソシアが日本国内でのエンジニア職に採用し、日本での生活サポートを受けながら、実際の建設現場で経験を積むことができます。また、主にBIM/CIM、CAD、GIS(Geographic Information System)技術に基づいたプロジェクトに従事する機会も与えられます。
人材不足の解消に向けて
国内での建設人材不足は深刻な問題です。特に、技術革新に対応できる人材を育てることが急務とされており、ヒューマンリソシアはこのプログラムを通じて、2027年度末までに1,000名規模のエンジニア派遣を目指しています。プログラムは、パラヒャンガンカトリック大学のサポートのもと、連携して進行されます。
インドネシアの学生に与える影響
このプログラムに参加する学生は、日本での就業に必要な日本語スキルを身につけることができるだけでなく、実際に日本企業での経験を通じて、国際的な視野を広げることができます。これは、将来のキャリアにおいても大きなアドバンテージとなるでしょう。日本企業にとっても、多様性のある視点を持つ人材を採用できることは、競争力の強化に寄与するものです。
まとめ
新たに始まった「Civil タレントプログラム」は、日本とインドネシアの架け橋となる重要なプロジェクトです。人材不足を解消し、インドネシアの優秀な学生に新たな就業機会を提供することで、両国の発展に寄与することを目指しています。今後の進展に期待が高まります。