NUKEMとIAEA会議
2025-07-15 20:59:29

NUKEMがIAEA国際技術会議で高温ガス炉燃料管理の研究を発表

NUKEM、IAEA国際技術会議に参加



2025年7月7日から11日にかけて、ウィーン国際センターにて国際原子力機関(IAEA)が主催する技術会議が開催されました。この会議には、NUKEM Technologies Engineering Services GmbHの専門家が参加し、高温ガス炉(HTR)や次世代炉である小型モジュール炉(SMR)に関連するさまざまな技術的課題について意見を交わしました。

会議の中心テーマ



今回の会議では、使用済み燃料の管理が中心テーマとなり、特にSMRに適した燃料サイクル構築が注目されました。NUKEMからは、以下の3名の専門家が参加しました:
• Dr. Marina Sokcic-Kostic(主任技術者)
• Christopher Reiser(上級物理学者)
• 二宮 暢昭(執行役員・マネージングディレクター)

中でも、Dr. Sokcic-Kosticによる講演「Facilitating SMR Fuel Fabrication from HALEU UF₆」が特に話題を集めました。彼女は、HALEU(高濃度低濃縮ウラン)を用いたSMR燃料製造の最新技術や、各種設計への適用方法について詳しく説明しました。この講演により、軽水炉や溶融塩炉、さらに高温ガス炉向けのTRISO燃料製造に関して、多様な工学的アプローチが紹介されました。

技術的な議論の充実



加えて、参加者たちは燃料の特性、発生廃棄物量の管理、黒鉛の扱い、規制対応、そして最終処分戦略など、広範な技術的・政策的な課題について意見を交換しました。これにより、各国の専門家が協力し、持続可能な原子力の未来に向けた具体的な改善策を探る有意義な時間となりました。この会議で得られた成果は、今後IAEAの技術報告書にまとめられる予定です。

参加者からの意見



会議を振り返り、NUKEMの二宮暢昭氏は「ドイツと日本を代表してIAEAの技術会合に出席できたことを光栄に思います。特に、Sokcic-Kostic博士がHALEU燃料製造に関する新たな進展を共有したことで、国際的な協力の重要性を再確認することができました」とコメントしました。このような交流の場を通じて、NUKEMは今後もこの重要な分野でのパートナーシップを強化し、知識の普及に努めていく考えです。

NUKEM Technologiesについて



NUKEMは1960年の設立以来、放射性廃棄物や使用済み燃料の管理、原子力施設の解体に関する技術を提供してきました。卓越した専門知識と長年の経験を活かし、世界各国の原子力関連プロジェクトを支援してきた成果は、今日の安全で効率的な廃棄物管理と施設解体に寄与しています。また、NUKEMは株式会社ムロオシステムズの100%子会社であり、原子力技術の発展にも深く関与しています。

株式会社ムロオシステムズについて



一方、株式会社ムロオシステムズは2006年に設立された日本のIT企業で、再生可能エネルギー関連のプロジェクトや分散型計算力センターを活用したITソリューションの提供に力を入れています。NUKEMの親会社として、グローバル市場における競争力を強化し、持続可能な未来への貢献を目指しています。

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本件に関する詳細は、以下の連絡先までお問い合わせください。
NUKEM Technologies Engineering Services GmbH
イヴォンヌ・アメンド(Yvonne Amend)
メール:[email protected]

株式会社ムロオシステムズ
社長室 広報担当
メール:[email protected]

国際原子力の発展に向けたNUKEMの貢献と、これからの展望に注目が集まります。


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