エイトノットが東京都主催のピッチ大会で優勝
船の自動運転技術を手がける株式会社エイトノット(本社:大阪府堺市、代表取締役:木村裕人)が、2023年10月10日に東京都で開催されたピッチイベント『UPGRADE with TOKYO 第50回』において見事優勝を果たしました。このイベントは東京都がスタートアップの革新的なアイデアを活用し、行政の抱える課題を解決することを目的としています。
イベントのテーマと提案内容
今回のピッチには、「迅速性・効率性の向上に向けた海岸保全施設点検システムの構築」というテーマが設定されました。エイトノットは「エイトノット AI CAPTAIN ー海岸保全施設の迅速・効率的な点検を実現する“船の自動運転”」というタイトルで、同社の自律航行プラットフォームを活用した発表を行いました。
具体的には、発災時における「操船の平準化」、「ライブ映像共有による本部の即時把握」、さらには「優先点検地点の事前登録と操船アシスト」といった機能を提案し、熟練した船長がいなくても効率的な点検作業が可能であることを訴求しました。これにより、遠隔地からも迅速に状況判断ができ、平常時に設定したプログラムを用いれば、緊急事態が発生しても混乱なく作業を続けることができます。
審査員からの評価
審査員からは、「災害時の人の不安を取り除くことは難しいが、自動運転の導入によりそのサポートができるということは非常に重要だ」という評価をいただいたほか、「災害時に少人数で海から施設を点検できる」といった期待の声も寄せられました。特に、船長の高齢化や人手不足といった現彰に目を向け、将来の問題に対する有効策として評価されました。
今後の展望
エイトノットは今後、東京都港湾局と連携し、今回のピッチで示した提案を実現するための準備を進めていく予定です。同社は引き続き自律航行技術を活用し、自治体や企業との連携を深めていく考えです。そうした努力を通じて、海洋分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、誰もが安全かつ効率的に海を利用できる社会の実現を目指しています。
エイトノットの紹介
株式会社エイトノットは、2021年に設立されたスタートアップで、独自の自律航行技術の開発に取り組んでいます。「海のDX」と「船舶のロボット化」を進め、従来の船舶運用に革命をもたらそうとしています。高性能なセンサーやカメラを駆使し、周囲の状況を正確に認識しながらAIが最適な航路を選ぶ自律航行プラットフォーム『エイトノット AI CAPTAIN』は、国内での導入事例が増えており、2027年には北米市場への進出も目指しています。
エイトノットは、今後もその革新的技術を駆使し、社会のニーズに応える形で事業を展開していくことでしょう。
会社概要
- - 会社名:株式会社エイトノット
- - 設立:2021年3月8日
- - 代表者:木村裕人(代表取締役CEO)
- - 本社所在地:大阪府堺市北区長曽根町130番地42 S-Cube本館313号室
- - 事業内容:水上モビリティの自律航行システム開発・販売
- - ウェブサイト:8kt.jp
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