福山通運、メニコン向けに初の次世代倉庫ロボットを導入
福山通運株式会社(広島県福山市)は、株式会社メニコン(愛知県名古屋市)が展開する物流の最前線に、次世代の倉庫自動化ソリューション「Skypod」を導入することを announcedしました。この導入は、国内での初の試みであり、2026年下旬から稼働が開始される予定です。
「Skypod」は、AIを駆使したロボットたちが、指定された商品を自動的にピッキングし、作業者の元まで運ぶ仕組みを持ちます。これにより、従来の人手による作業と比較して、保管効率や出荷速度、作業の正確性の向上が期待されています。特に、今回導入されるのはリニューアルされた次世代モデルで、出荷処理能力は最大で50%、保管密度も約30%の向上が見込まれています。
導入の背景と目的
メニコンは、急速に増加するコンタクトレンズの需要に対応するため、倉庫内作業の効率化と人手不足への備えを視野に入れ、この次世代モデルの導入を決定しました。2026年には、マレーシアに新工場が稼働を開始し、それに伴う物流量の増加に対応するための施策でもあります。これにより、メニコンは顧客に対して迅速かつ正確なサービスを提供し、物流の混雑期にも対応できる体制を築きます。
Skypodの特長
「Skypod」が持つ大きな特長は、オーダーごとの優先度や配送ルートを考慮した出荷順序の最適化、バッファー機能、ECと店舗向けの統合システムなど多岐にわたります。このシステムは、単なる省人化の機能にとどまらず、ピーク時の安定運用とリードタイム短縮を実現し、サービスレベルの向上にも寄与します。これにより、福山通運はメニコンのビジネス成長を力強くサポートします。
4社の協力体制
本プロジェクトには、福山通運の他に、株式会社IHI物流産業システムとExotec Nihonが参加しています。IHI物流産業システムは、全体のプロジェクト管理を実施しながら、施工やアフターサービスも手掛けます。Exotecは、Skypodを通じて倉庫運営の革新を目指し、物流業界全体をコストセンターからプロフィットセンターへと変えようとしています。
各社のコメント
- - メニコン 加藤事業部長:「Skypodの導入により、業務効率の向上と持続可能な物流体制を構築していきます。」
- - 福山通運 山崎統括部長:「次世代Skypodの技術を活用し、メニコン様のビジネス拡大を物流面から支援します。」
- - IHI物流産業システム 関部長:「Skypodは新たな物流の価値を創出する重要な一歩です。」
- - Exotec 立脇社長:「国内初のSkypod導入を通じて、持続可能な物流基盤を構築します。」
まとめ
福山通運とメニコンの連携による今回の取り組みは、未来の物流業界に大きな変革をもたらすものとなるでしょう。次世代モデルのSkypodは、業務の効率化だけでなく、顧客満足度を高める重要な役割を果たします。この革新的なシステムが稼働を開始する2026年を、業界関係者が今か今かと待ち望むことでしょう。