中国新聞社の顧客データ基盤「たるポ」が日本新聞協会技術委員会賞受賞
株式会社中国新聞社が運営する顧客データ基盤「たるポ」が、2026年度日本新聞協会技術委員会賞を受賞しました。この受賞は2013年度以来、実に5回目の快挙です。「たるポ」は、中国新聞社が地域を支える新たな基盤として期待されています。
日本新聞協会技術委員会賞について
日本新聞協会技術委員会賞は、新聞社の製作・情報技術分野において、向上や改善を目指す取り組みを称賛するための賞です。この賞は、協会に加盟する新聞社の社員が専門誌『新聞技術』に発表した技術開発を対象とし、2026年度には34作品が選出されました。「たるポ」はその中で特別な評価を受けた作品の一つです。
「たるポ」の詳細
「たるポ」は2024年3月に運用をスタートしました。これは、中国新聞社の新聞購読者およびデジタルサービスの利用者の情報を共通IDで統合し、ポイント制度や読者モニター制度など、複数のサービスを一つのプラットフォームで提供する仕組みです。懸賞やイベントへの参加が可能な特典も充実しています。そして、「たるポ」は単なる自社の顧客データ管理にとどまらず、地域の企業や自治体とも連携して課題解決や新たな事業の創出を図ることを目指した「地域共創プラットフォーム」でもあります。
実際に、2026年4月には広島トヨペット株式会社の会員組織「ひろしまプラス倶楽部」の基盤としても採用され、会員数は2026年5月18日には39万3千人を超えるなど急成長を見せています。
評価されたポイント
今回の受賞では、地方紙の強みである地域とのつながりを生かし、自社内の顧客データ基盤を共通化した点が特に評価されています。消費者向けサービスにとどまらず、自治体や外部企業とも連携を視野に入れたビジネス拡大の構想も称賛されました。
技術面では、長年の運用によって複雑化していた従来の会員管理基盤を、クラウド技術を駆使して再構築しました。共通IDを核にして複数のサービスを横断的に利用できるようにすることで、拡張性が高まりました。また、既存会員の利用維持を図りつつ新規登録を促進する導線の整備も成功を収めています。
このように、短期間での会員数の増加も、技術設計と運用設計を一体で進めることで実現した好例として評価されています。
まとめ
中国新聞社は今回の受賞を励みにし、「たるポ」を通じて地域企業や自治体とのさらなる連携を進め、地域社会に貢献するためのデジタル基盤の構築を目指します。地域に根ざした新たな取り組みに大いに期待が寄せられます。
公式サイトの「たるポ」について、詳しくは
こちらをご覧ください。
会社概要
・会社名:株式会社中国新聞社
・所在地:広島市中区土橋町7-1
・設立:1892年(明治25年)5月5日
・事業内容:日刊紙「中国新聞」の発行、デジタルメディアの運営
・公式サイト:
中国新聞社
今後の「たるポ」の展開に一層の注目が集まりそうです。