ACC東京クリエイティビティアワード2025でGOが輝く
日本最大級のクリエイティブアワードである「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」の第65回が開催され、The Breakthrough Company GOがファミリーマートの「涙目シール」とタカラトミーのベイブレード「GEAR SPORTS」を通じて合計4つの部門で栄誉を授かりました。この栄えある成果を受けて、GOとそのプロジェクトの詳細を改めてご紹介します。
ファミリーマート「涙目シール」
ファミリーマートの「涙目シール」は、商品の値引きシールに感情を伴うメッセージを添えることで、食品ロス削減に貢献する革新的なアイデアです。値下げ商品には「たすけてください」とのメッセージと共に、「涙目」のキャラクターが描かれており、消費者が「安いから買う」だけでなく「助けたいから買う」という感情を喚起することを狙っています。この施策により、実際に2024年10月に実施された実証実験では、購入率が5ポイントもアップしました。
さらに、2025年3月からの全国導入によって、年間約3,000トンもの廃棄食品の削減が見込まれています。ファミリーマートのサステナビリティ推進を担当する原田公雄氏は、実質的なコストをほとんどかけずに大きな成果を上げられたこととして喜びを語りました。また、消費者と企業が共に社会問題解決に取り組む新たな形を示したとも言えます。
ベイブレード「GEAR SPORTS」
一方で、ベイブレードの新シリーズ「BEYBLADE X」は、市場拡大を目指して大人からも注目される「GEAR SPORTS」としてブランド戦略の再構築に取り組みました。少子化の進行に伴い、子どもだけでなく大人を巻き込むことに成功し、販売は前シリーズ比でなんと300%の成長を記録。これにより、世界中での累計出荷数は4000万個を超え、異例のヒットを達成しています。
タカラトミーのグローバルベイブレード事業部の篠永氏は、歴史あるブランドを再定義する挑戦が支持されていることに感謝し、今後も引き続き「ベイブレード」を日本発の文化として育てていく決意を述べました。クリエイティブディレクターの小林氏も、ブランドの価値を高めるために様々なアプローチを行っていると話し、今後の展望について語りました。
クリエイティブの力で社会的意義を創出
GOが本賞で受賞したことは、ただの商業的成功にとどまらず、社会的課題に対しても姿勢を示すものです。「涙目シール」は、消費者が食品ロス問題に対して理解を深め、その解決策の一部として行動しているという新たな試みを象徴しています。一方、ベイブレードの成長は、従来のおもちゃの枠を超えて「スポーツ」という新たなジャンルを確立したことを示しています。
GOは、これらの成功を通じてクリエイティブの力がもたらす社会的価値の重要性を改めて実感したことでしょう。彼らの取り組みが今後もさらなる創造性を生み出し、社会にプラスの影響を与えることが期待されます。クリエイティブな解決策がもたらす可能性に、これからも注目していきたいと思います。