叡啓大学の「イブニングラウンジ」講演会
2023年10月20日、広島市中区にある叡啓大学にて、石井挙之氏を招いた「イブニングラウンジ」が開催されました。このイベントは、大学生活の中でのキャリア形成を支援する目的で行われ、学生や教職員、地域の方々が参加しました。
講演タイトルは「成仏のデザイン」。石井氏は、株式会社仕立屋と職人の代表取締役として、着物を再生し新たな価値を生み出す取り組みについて pasiónfulに語りました。彼は、ロンドンのCentral St Martinsでデザインについて修士号を取得した後、滋賀県長浜市にて活動を行い、全国のプロジェクトにデザイナーとして携わりました。
着物の物語を現代へ
石井氏は、全国に眠る着物に新しい命を吹き込むブランド【シャナリシャツ】を展開しています。このブランドは、使われなくなった着物をデザインし、シャツとして再生させることで、地域の職人に新たな雇用を創出するプロジェクトです。彼の講演では、着物の歴史が持つサステナブルな側面についても触れ、文化の継承につながるデザインの力について強調しました。
聴衆は、石井氏が描く着物のストーリーやその再生プロセスに魅了され、多くの質問が寄せられました。石井氏は、どうしても物に宿る記憶や想いを大切にし、その再生を任せる人の思いを一緒に形にすることが大切だと語りました。
新たなつながりと価値の創出
講演後に行われた座談会では、参加者が活発な対話を楽しみました。参加学生からは「物にあるストーリーが形を変えて渡っていくのを見て心が温かく感じた」との感想が寄せられました。また、他の学生も「新たな物として、誰かの役に立つことが成仏の概念とリンクしていて素敵だ」と感想を述べ、取り組みに対する高い評価を得ました。
このように、叡啓大学で開かれた「イブニングラウンジ」は、伝統工芸の魅力を再認識し、参加者全員が新たな価値観を得る貴重な機会となりました。石井挙之氏、そして関係者の皆様に感謝申し上げます。これからも地域の文化を支える取り組みを応援します!
詳しい情報は、叡啓大学の公式ウェブサイトでも確認できます。
叡啓大学公式サイト