小田象製粉株式会社が取り組むポジティブ・インパクト・ファイナンス
岡山県に本社を置く小田象製粉株式会社が、地元の中国銀行と新たにポジティブ・インパクト・ファイナンス契約を締結しました。この契約は、国連環境計画が提唱している「ポジティブ・インパクト金融原則」に基づき、企業活動から生じる社会や環境への好影響を促進することを目指しています。
ポジティブ・インパクト・ファイナンスとは
ポジティブ・インパクト・ファイナンスは企業活動におけるポジティブな影響とネガティブな影響を包括的に評価する融資の形態です。中国銀行は、この融資を通じて企業活動の社会的責任を評価し、さらなるサステナビリティを推進する具体的な施策を行います。
例えば、小田象製粉は製粉業界の中でも、従来の製粉技術に留まらず、微粉砕技術を駆使した「ZOO」シリーズを展開。この新技術が生地の保水性や吸水性を大幅に向上させ、食品の品質保持に貢献しています。
契約の詳細
契約締結となったポジティブ・インパクト・ファイナンスは、下記のような内容で進められます。
- - 融資額:500百万円
- - 実行日:令和7年7月1日
- - 融資期間:7年
この資金は、持続可能な企業活動の促進と地域の健康や安全性、労働環境の改善のために使われます。
未来に向けた取り組み
小田象製粉は2024年に創業100周年を迎え、さらなる成長を目指しています。企業理念として「小麦の無限の可能性を追求する」を掲げ、社内での教育や職場環境の整備のみならず、地域の農業や環境保護に向けた取り組みも行なっています。
具体的には、地域の中小企業を支援しつつ、国産小麦の拡大を促進。食の安全と健康を重視した製粉事業を行い、持続可能な社会の実現に貢献しています。
社会への貢献
今回のファイナンス契約を通じて、小田象製粉は企業としての社会的責任を果たし、ポジティブ・インパクトを増大させることを目指します。健康、安全、環境に配慮した事業運営を行い、地域社会全体の質の向上に寄与します。
また、契約には株式会社日本格付研究所からの第三者意見も含まれており、この取り組みが信頼に足るものであることが確認されています。これからの時代、新たな価値観を求める多様なニーズに応えるため、会社全体で持続可能な未来へ向けた道を切り開いて行くことが期待されています。
これからの小田象製粉の活動に、一層の注目が集まることでしょう。