シロアリへの理解とその実態
株式会社ダスキンが展開するターミニックス事業は、特に4月から7月にかけてシロアリが活発になる時期に、昨年の調査結果をもとにシロアリに対する理解を深める重要な情報を提供しています。調査は2024年5月31日から6月3日に実施され、全国438名の持ち家戸建て居住者が対象となりました。
調査結果のハイライト
調査によると、シロアリの羽アリについての認知率は驚くべき85.9%でした。しかし、羽アリの特徴や存在意義を正確に理解している人はわずか23.3%にとどまっています。多くの人が羽アリを見た時にシロアリの危険性を実感できていないことがわかりました。特に「羽アリを見かけるとシロアリがいるかも」という理解を持つ割合はわずか15.7%でした。
羽アリの認知とその理解
「羽アリ」とは、繁殖期に巣を離れ新しい巣を作るために飛び立ったアリのことで、シロアリの活動が盛んになる季節に目にすることが増えます。この時期、特に注意を喚起する必要があります。調査では、認知した人の中で実際に正確に羽アリの特徴を知っていたのは2割程度という結果となりました。
人数別に見てみると、男性50歳以上の理解率が32.9%で高い一方、若い世代の女性、特に20代から30代においてはわずか12.1%という低い数字が示されました。このように、年齢や性別によりシロアリへの理解に大きな差があります。
シロアリを見抜く力
また、調査では羽アリを含む5種類の虫の画像を分析し、シロアリだけを正しく判別できた人は40.4%でしたが、特に若年層の女性においては24.1%と、見抜けていない人が多いという結果でした。これは、虫に対する教育・啓蒙が非常に重要であることを示唆しています。
シロアリの生態と被害の確認ポイント
シロアリは湿気に富み暗い場所を好んで生息し、特に床下などでは気づかれにくい存在です。被害を未然に防ぐためには、以下のチェックポイントを確認することが重要です。これら1つでも当てはまる場合は、専門業者に相談をお勧めします。
1. 庭にある杭や垣根がグラグラしている
2. 羽アリの目撃経験がある
3. 床やドアに違和感を感じる
4. 基礎に蟻道を発見した
5. 壁を叩くと空洞音がする
シロアリを判別する便利なツール
最近では「虫みっけ!」というアプリが話題です。このアプリを使えば、見かけた虫の写真を撮るだけでAIが虫の種類を判定し、その種のならびに生態や対策方法を提供してくれます。特にシロアリに不安がある場合は、アプリに登録されている近くの店舗へ相談することができます。
まとめ
調査の結果、シロアリに対する知識の不足とその影響をを明らかにしました。特に若い世代においては、シロアリへの認識が薄く、その結果としてのリスクも高いことが示されています。シロアリの被害を未然に防ぐためにも、羽アリに気を付け、早めの対応を心がけましょう。