株式会社バウビオジャパンと伝統技術の継承
最近、左官工事業を営む株式会社バウビオジャパンが、貝灰漆喰の製造を手がける田島貝灰工業所の事業を継承することが発表されました。これは、貝灰漆喰という伝統的な建築素材を未来に引き継ぐ重要な一歩です。
貝灰漆喰とは何か
貝灰漆喰は、福岡県を中心に有明海産の貝殻を原料にした塗り壁材であり、その特性として、優れた調湿性や消臭効果、さらには空気清浄効果が挙げられます。近年では、SDGs(持続可能な開発目標)への意識の高まりから、再評価されている注目の素材です。
事業譲受の背景と意義
田島貝灰工業所が創業以来守り続けてきた貝灰漆喰の製法と技術は、一朝一夕に築けるものではありません。そのため、株式会社バウビオジャパンはこの貴重な技術をしっかりと引き受け、環境に配慮した素材の供給を続けていくことに強い責任を感じています。この取り組みは、ただの事業継承に留まらない、未来社会への重要な貢献を意味しています。
サステナブル建築への取り組み
株式会社バウビオジャパンは、サステナブルな建築を実現するための実績を着実に積み重ねています。特に注目すべきは、「くら寿司 大阪・関西万博店」において、約33.6万枚の廃棄予定の貝殻を再利用し、人工物を一切使用しない漆喰壁を採用したことです。これにより、廃棄物のリサイクルのみならず、環境負荷の軽減に貢献しています。
地域社会と環境との共存
私たちの取り組みは、単に経済的な利益を追求するのではなく、人や自然環境との共生を考えたものです。貝灰漆喰を使用することで、より快適な住環境が提供されるだけでなく、それが地域資源の循環にも繋がります。
今後の展望
今後、株式会社バウビオジャパンは「貝灰生しっくい」を更に発展させ、皆さまの暮らしを豊かにするために努力していきます。国内外での持続可能な建築において、私たちの技術が広まることで、環境にも優しい未来を実現するための一助となることを目指しています。
結びに
これからも「人と地球にやさしい建築素材」を通じて、私たちの社会がより良い方向へ進むための一助となるべく努めて参ります。興味のある皆さまは、ぜひ当社のウェブサイトもご覧ください。