福山市における生成AI技術研修の進展
株式会社FIXERは、広島県福山市に向けて、生成AIの活用を進めるための技術サポート研修を2025年から提供することを発表しました。福山市は、行政業務の効率化や住民サービスのさらなる向上を目指しており、FIXERのエンタープライズ向け生成AIサービス「GaiXer」を2024年6月に導入。これに続いて、職員を対象とした包括的な研修を開始し、生成AI利活用のスキル向上を図ります。
研修の概要と目的
福山市では、日常業務での文章作成や資料作成、議事録作成といったタスクの効率化が急務とされています。研修は、初期段階として「GaiXer」を既に利用している職員を対象に、基礎知識から応用技術、さらには業務改善に繋がるアイデア創出までを幅広くサポートします。具体的には、高活用者向けワークショップと管理職向け研修の2つのプログラムが軸となり、それぞれの分野でスキル向上を目指します。
高活用者向けワークショップ
- - 対象: 頻繁に「GaiXer」を利用している職員(定員20名)
- - 目的: 先進的な生成AIの活用方法を研究し、業務課題の解決策を検討
- - 内容: 意見交換や実践的な問題解決の手法を模索
- - 日程: 8月29日(金)に実施予定
管理職向け研修
- - 対象: 課長級、部長級の職員
- - 目的: 管理職自身の生成AI活用の促進と職員の指導
- - 内容: 生成AIの基本情報や成功事例の紹介
- - 日程: 9月下旬から10月上旬を予定しています。
さらに、研修後のフォローアップとして、参加者が抱える疑問を解決するための相談会も企画されています。これにより、実際の業務での生成AIの活用事例や効果を測定し、必要に応じてサポート内容の見直しを行います。
GaiXerの特長と活用
「GaiXer」は、ChatGPTなどの進んだ生成AI技術をベースにした行政・企業向けサービスです。このプラットフォームは、大規模言語モデル(LLM)を選択して実行することが可能で、安全に利用できる多くの機能が備わっています。特に、Azure OpenAI Serviceを基盤としており、強固なデータ保護やアクセス制御が施されています。また、政治的にも安全性が評価されており、政府のセキュリティ基準を満たすSaaSとして「ISMAP-LIU」の特別措置サービスリストに登録されています。
豊富な業種別テンプレートやプロンプト作成支援により、利用開始から生成品質の高い結果を得ることができ、業務の多様な効率化が期待できます。福山市における行政サービスの質の向上に寄与することが、今後の重要な課題となります。
FIXERについて
FIXERは、クラウドサービスの黎明期から活動している企業で、2009年に創業しました。クラウド基盤「Microsoft Azure」を活用し、日本におけるクラウド普及を進めてきました。本業界における豊富な経験をもとに、最新のテクノロジーを駆使したソリューションを提供し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速することを使命としております。
この新しい取り組みを通じて、福山市は今後の行政サービスの進化に向けた一歩を踏み出します。受講する職員が新たな技術を使いこなすことで、行政業務が飛躍的に進化し、より一層の住民サービス向上が期待されています。