最近株式会社mitorizが実施した調査によると、飴とグミに対する消費者の好感度が60%を超えている一方で、ガムの人気は50%を下回るという結果が出ました。この調査は、全国の消費者を対象に、頻繁に手に取られるスナックとしての飴、ガム、グミに対する好みや食べる理由、購入時に重視するポイントについて分析したものです。
まず、飴が最も好かれていることが明らかになりました。「好き」「まあまあ好き」と回答した人の割合は67.4%に達し、次いでグミが63.2%、そしてガムが44.9%と、やや苦戦している状況が浮き彫りになっています。飴とグミの二強の影が色濃く、ガムはあまり好まれない傾向にあるようです。
さらに、食べる頻度に目を向けると、飴を週に1回以上食べる人の割合が38.3%とトップに立ち、ガムが23.0%、グミが17.7%と続いています。このデータから、日常生活の中で飴を口にする機会が最も多いことがわかります。
食べる理由としては、もちろん「リフレッシュ」や「口臭ケア」といった機能的な要因が飴とガムの共通点として挙げられます。ただし、グミについては「手軽さ」や「好きな味」が上位に来ており、機能面を重視する傾向は少ないようです。グミは噛む楽しみを重視する消費者に人気があります。
購入時に重視するポイントについても興味深い結果が得られています。全てのスナックにおいて「味」が最重要視され、その後に飴とガムの場合は「機能性」が続きます。他方、グミでは「食感や噛みごたえ」が重視されるため、購買意欲における焦点が異なることも示唆しています。
具体的な数値を見てみると、飴は37.7%、ガムは36.9%の人が機能性を重視しているのに対し、グミの機能性に対する重視度は16.0%と顕著に低い結果となりました。これは、消費者が飴やガムに対して求めるサービスを反映しており、印象としてもグミは嗜好性の高い商品であることが窺えます。
2025年に行われたこの調査は、2,999名のmitorizの会員に対して行われ、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」を使用しています。このサービスは、国内最大級の消費者購買データベースを活用しながら、メーカーや小売業者のマーケティング活動を支援しています。
飴とグミの人気が高まる中、ガムがなぜ苦戦しているのか、その答えは一見すると明瞭ですが、消費者の心をどう捉えることができるかが鍵になりそうです。メーカーや小売業もこれらの調査結果に基づき、より魅力的な商品開発やマーケティング戦略を立てる必要があります。お菓子1つにも消費者のニーズや好みが色濃く反映されていることが、こうしたデータから伺えるのです。