ファミリーマート、知的障がい者支援プログラム「夢育て1.0」を導入し未来のキャリアをサポート
株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区)は、知的障がいのある人々の能力を引き出す新たな取り組み「夢育て1.0」を開始することを発表しました。このプログラムは、農場で働く知的障がい者を対象にしており、認知機能の発達と主体性の育成を目指します。この内容は、2023年に「ノウフク・アワード」のチャレンジ賞を受賞した株式会社夢育てとの協力により実現しました。
プログラムの目的
「夢育て1.0」は、障がい者が持つ潜在的な能力を最大限に引き出し、仕事の幅を広げることを目的としています。社内では約50名の知的障がい者と精神障がい者が、有機野菜の栽培に従事しています。新たなプログラムによって、社員は複数の作業をこなすことができ、より豊かなキャリアを築けるようになります。これは自立を実現する強力な支援を提供するものです。
「夢育て1.0」プログラムの詳細
「夢育て1.0」は、いくつかの教育方法を組み合わせて設計されています。具体的には、以下の内容が含まれます:
1.
フォイヤーシュタインメソッド(※1):この心理学に基づく理論は、認知能力の強化に焦点を当てています。
2.
ブレイン・ジム(※2):運動を通じて集中力や学習能力を高めることを目指すエクササイズ集です。
3.
夢語り:自分の夢や希望を語る時間を設け、主体性を育む活動です。
このプログラムは、農場での実際の作業と組み合わせて、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)として運用されます。また、参加者の認知機能を測定するため、プログラム開始前と終了後に認知アセスメントを実施し、効果を定量的に評価します。
株式会社夢育て 代表 前川哲弥氏のコメント
前川氏は、ファミリーマートとの共同作業を通じて新たな可能性が見えてきたと語ります。「知的障がいを持つ大人が、支援学校卒業後も楽しみながら成長できる職場を作ることが重要です。この取り組みは、社会における障がい者就労の新たなスタンダードとなるでしょう」と期待を寄せました。
知識の重要性
さらに、プログラムの教育的基盤としてフォイヤーシュタイン理論が提唱するように、認知機能を多様に活用することが求められます。この理論は、注意や記憶、思考といった複数の認知機能を段階的に利用することを重視しており、農作業は理論で培ったスキルを実践するのに適した場です。
プログラムの展望
この「夢育て1.0」がもたらすのは、単なる資格やスキルの向上ではありません。社員一人ひとりが充実感を味わいながら働く環境と、自己成長を実現するためのサポートが詰まっています。ファミリーマートはこの取り組みを通じて、すべての社員が活き活きと働き続けられる職場環境を提供し、社会全体の課題を解決することに貢献することを目指しています。
ファミリーマートの新しい一歩が、障がい者雇用の未来を変えていく可能性を秘めています。今後の展開にもぜひご期待ください。
(※1)フォイヤーシュタインメソッドについて: 認知構造を変容させることを目的とした知識教育の手法。「媒介学習」を通じ、個々の能力を引き出すアプローチ。
(※2)ブレイン・ジムについて: 26種類のエクササイズを通し、身体の使い方や学習能力の向上を目指す国際的に認知されているプログラムです。