復職支援の現状
2025-01-15 13:48:22

復職支援の重要性:十分なフォローが40%に過ぎない現状

復職支援の重要性:十分なフォローが40%に過ぎない現状



株式会社Rodina(広島県広島市)は、メンタルヘルスの不調によって休職した経験を持つ全国の20歳から60歳のサラリーマンを対象に、職場環境に関する調査を実施しました。その結果、復職時に十分なフォローを受けたと感じる人の割合はわずか40%であることが判明しました。この調査は、2024年12月6日から13日の期間に実施され、合計100名が対象となっています。

調査結果の概要


調査の結果、復職の際に満足のいくフォローを得られなかった多くの人は、特にコミュニケーションの不足を強く感じていることが分かりました。具体的には、良かったと感じたフォローの中で最も多かったのは「上司との定期的な面談」で、62.5%の人がこのフォローに満足していました。次いで、健康診断やストレスチェックの実施、福利厚生制度などが続きましたが、何よりもコミュニケーションの重要性が浮き彫りとなった結果です。

一方、十分なフォローがなかったと感じている人たちの多くは「業務量の軽減」を求めており、復職時に上司との面談を受けているものの、その後の業務内容の調整が必要だと感じているようです。特に、仕事の量が復職後のメンタルに与える影響は大きく、業務負担が軽減されることが強く望まれている様子が伺えます。

メンタルヘルスに良好な環境とは?


調査では、メンタルヘルスに良い影響を及ぼす職場環境の条件として「上司・同僚との関係性が良好」が55%、次いで「社内の風通しの良さ」が53%と回答されています。これに対し、職場環境がメンタルヘルスに影響しないと感じる要因としては、「オフィスのレイアウトが良くない」が30%と最も高い割合でした。このことは、物理的な環境よりも人間関係がメンタルヘルスに与える影響の方が大きいことを示唆しています。

復職支援の今後の展望


今回の調査結果は、復職支援において改善すべき点が多くあることを示しています。特に、上司や同僚とのコミュニケーションの重要性が強調される中で、企業はこの点に力を入れるべきでしょう。さらに、社内の人間関係を良好に保ちつつ、業務の負担を軽減させるといった体制の見直しが急務です。これにより、復職した際の満足度を向上させることができるでしょう。

株式会社Rodinaでは、リワーク事業を通じて、復職や就職の支援を行い、一人でも多くの方が適切なフォローを受けて社会復帰できる環境の整備に取り組んでいます。今後も、メンタルヘルスに対する理解が進み、働く環境が改善されることを願います。

監修者の紹介


この調査は精神科医の前田佳宏院長によって監修されています。彼は東大病院精神科に所属し、11年間の医師経験を持つ専門家です。また、国立精神神経医療研究センターにて多彩な経験を積み、現在は町田にて「和クリニック」を開業しメンタルヘルスの向上に努めています。


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