水辺交通の新たな挑戦
2025-06-12 14:41:52

広島の水辺を活用した新しい交通手段に挑む若き起業家たち

広島の水辺を活用した新しい交通手段に挑む若き起業家たち



広島市にある叡啓大学の卒業生、木村侑平さんと府川凛平さんが、在学中の知識を活かして水辺空間の新しい利用法に挑戦しています。彼らは「水を移動空間として再生する」ことを目指し、2025年にホバークラフトを使った水上交通の実現を視野に入れた運営会社、株式会社水都広島を設立しました。

水辺の復活を図るプロジェクト



古来、広島は「水の都」として繁栄し、太田川を中心とした舟運が地域の暮らしや経済を支え続けてきました。しかし、陸上交通の進展に伴い、水運は徐々に衰退し、その資源が十分に利用されていない状況です。このような現状を打破するため、木村さんと府川さんは、広島の水辺に新たな価値を見出しています。彼らのプロジェクトでは、水面から浮き上がることができるホバークラフトを選び、その特性を最大限に活かすことで、アクセスのしづらさを克服しようとしています。

ホバークラフトは、水面を滑らかに移動するため、桟橋がない場所でも接岸や発進が可能です。これにより、潮位差や河床の状態に左右されない交通手段が提供され、広島独自の水上交通網の構築が期待されています。

クラウドファンディングでのプロトタイプ開発



現在、株式会社水都広島は、ホバークラフトプロトタイプの開発資金を募るため、クラウドファンディングを実施中です。この資金は主に試作機の製造、部材の調達、水上での浮上テストのために使用される予定です。目標としているのは、広島駅と宮島を約30分で結ぶ水上交通ルートの実現です。

このプロジェクトが成功すれば、地域の観光促進に寄与することはもちろん、人々の移動の選択肢を増やし、環境に優しい交通手段としても価値を提供することになります。また、水辺を単なる景観として捉えるのではなく、実際の移動手段として活用することで、地域住民と観光客の新たな交流の場も生み出されるでしょう。

叡啓大学の理念を体現する挑戦



このプロジェクトには、叡啓大学が掲げる教育理念がしっかりと反映されています。「地域社会や世界に貢献する高い志を持ち、解のない課題に果敢にチャレンジし、粘り強く新しい時代を切り開いていく人材」の育成を目指す同大学において、木村さんと府川さんの取り組みはまさにその理念を具現化したものでしょう。

今後の展開が注目される中、彼らの挑戦に多くの方々が関心を寄せています。広島の水辺の魅力を再発見する大きな一歩となることを願い、皆さんにもぜひ応援していただきたいと思います。これから彼らがどのようにこのプロジェクトを進めていくのか、目が離せません。


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