物流企業が内製化に成功した事例
はじめに
広島市に本社を置く株式会社オンザリンクスが展開するクラウド型倉庫管理システム(WMS)「INTER-STOCK」により、物流企業が如何に業務改革を実現したのかを解説します。
導入企業の背景
株式会社マルヨシは、埼玉県三郷市に拠点を構え、3PL物流事業を手掛ける企業です。これまで荷主ごとに異なるシステムを運用していたため、様々な課題を抱えていました。顧客数や事業部数が増えるごとにシステムが増え、自社内でのデータ収集が煩雑化していたのです。
導入前の課題
マルヨシの抱えていた問題は次の通りです。
- - 無限増殖するシステム: 各荷主ごとに異なるシステムが存在し、保守コストが膨張。
- - 経営データの把握が困難: 整理されていないデータが経営判断を鈍らせる要因となっていました。
- - 不具合修正の多重作業: 同一問題に対して全システムに個別対応する必要があり、工数が増大。
WMS選定の決定要因
マルヨシは、10社以上のWMSを比較検討した結果、INTER-STOCKを選定しました。その主な理由は、他社にはない「ソースコードの完全開示」と「内製化支援」という特長にありました。外部に委託することで費用や時間がかかることを避け、自社で成長できる基盤を選ぶ道を選びました。
導入プロセス
マルヨシは大胆にも旧システムと新システムを並行稼働させず、翌日から新システムを本格稼働させる決断を下しました。その際、現場への教育も徹底し、責任を持って移行を支援しました。これにより、現場での抵抗感を減少させることに成功しました。
内製化の成果
このWMSの導入により、マルヨシは多くの利点を享受することになりました。
1.
現場定着: スムーズな移行により、現場からの反発が予想以上に少なく、スタッフも新システムに適応しました。
2.
組織風土の変革: 従来の「便利屋」としての評価から、社内でシステムを構築できる企業へと変化しました。
3.
新規案件に迅速対応: システムの統合により、新規荷主が増えた際の対応が格段に早まりました。
データ経営の実現
物流データを一元管理することで、顧客別の出荷動向を把握し、経営戦略に活かすことが可能となりました。また、内製化によって意思決定のスピードも向上し、外部への依存を減少させることができました。
まとめ
マルヨシの成功事例は、デジタル時代における企業の変革のヒントを提供してくれます。自社でのシステム開発に挑戦することで、選択肢が広がり、より柔軟で迅速な経営判断が可能になっています。特に、デジタル化に直面している企業にとって、その道筋を示す貴重な事例と言えるでしょう。