オバマ元大統領に贈られた「SADAKO」
2025年2月26日、ハワイの朝、オバマ元大統領の元に特別な贈り物が届けられました。それは、佐々木禎子さんの象徴的な折り鶴を金属で再現した「SADAKO」です。このプロジェクトは、NPO法人「SADAKO LEGACY」の副理事長、佐々木祐滋氏によって始められました。彼は禎子さんの甥であり、その想いを形にするために尽力してきました。
「SADAKO」は、広島県福山市にある株式会社キャステムが製作しました。この会社は、精密鋳造技術を駆使して、禎子さんが生前折った折り鶴を忠実に再現し、ステンレス製で量産化することに成功しました。このプロジェクトがスタートしたのは2021年。禎子さんの500羽に込めた平和の願いを、最新のデジタル技術で形にすることが目標でした。
オバマ元大統領に届けられたSADAKOには、“No.000”の特別なシリアルナンバーが施されており、彼に向けたメッセージが添えられています。この折り鶴が示すのは、平和の象徴としての禎子さんの想いです。
禎子の折り鶴とは?
佐々木禎子さんは、1945年に広島で被爆し、12歳のときに白血病で亡くなりました。彼女の闘病生活中に折られた1,000羽の折り鶴は「禎子の折り鶴」として知られています。これらは当時の病気回復の願いを込めたものであり、今では世界平和と幸福を祈るシンボルとしての意味を持っています。広島平和記念公園内の原爆の子の像の前には、毎年多くの折り鶴が届けられています。
限られた折り鶴とその保存の難しさ
現存する禎子の折り鶴は、広島平和記念資料館と佐々木家のものを合わせてわずか100羽ほどです。寄贈の要望が後を絶たない中、数が限られているため、全てには対応できない状況です。また、紙製の折り鶴は劣化が進みやすく、その保存には高度な専門知識が必要とされています。そこで、金属製のSADAKOの誕生が、保存の問題を解決する解決策となったのです。
不可能を可能にした技術
株式会社キャステムの取り組みは、最新の3Dスキャン技術と精密鋳造技術の融合によるものです。この革新的な技術により、禎子の折り鶴は金属製として再生され、世界中の人々に届けられることが可能となりました。
佐々木氏は、オバマ元大統領に「SADAKO」を届けることができたことに、感無量の想いを語ります。「平和のメッセンジャーとして、SADAKOが世界中に広がっていけるよう、私も活動を続けていきたい」と彼は力強く述べています。
商品情報と購入方法
「SADAKO」の詳細は以下の通りです。
- - 商品名:SADAKO
- - 価格:1,100円(税込)
- - 材質:ステンレス
- - サイズ:縦7mm×横23mm×高さ13mm
- - 重量:1g
この商品の売上の一部は、NPO法人「SADAKO LEGACY」に寄付されます。「SADAKO」は広島平和記念資料館や、おりづるタワー、またはオンラインショップでも購入が可能です。
株式会社キャステムは、精密鋳造技術を活かし、さまざまな分野において精密な金属部品を提供している企業です。新たな試みに挑戦し続け、広島から平和を発信する力強い存在です。彼らの活動を通じて、「SADAKO」が多くの人に平和のメッセージを伝え続けることを期待しましょう。