尾道発・医療の新しいカタチ「おの猫号」
尾道市に新たに登場した移動手術車「おの猫号」は、地域の福祉と動物愛護の課題を解決するための革新的な試みです。この車両は、外猫の不妊去勢手術を通じて地域課題を根本から改善しようとする特定非営利活動法人 西日本アニマルアシストの代表、箱崎千鶴氏が率いるプロジェクトです。地域の生活環境を守りながら、猫と人が共存する社会を目指しています。
「おの猫号」が目指す医療の新しい形
「おの猫号」は、外猫の問題を動物愛護の枠に留めず、高齢者の生活環境や地域福祉の観点から捉えています。医療制度を利用してこの問題に介入することを目的にしており、「出向く医療」を実現するための車両です。すでに現場で活動が始まっており、すべての人と猫が共に生活できる環境整備を進めています。
本プロジェクトは、1月31日までクラウドファンディングを実施中で、総額約1,200万円の事業に向けた募金が行われています。この資金は「おの猫号」に必要な装備や医療機器、活動資金など多岐にわたります。
現場での課題と解決策
外猫の繁殖問題は、糞尿被害や騒音といった生活環境の悪化に加え、高齢者世帯での多頭飼育や近隣トラブル、公衆衛生問題をも引き起こしています。特に尾道市では、交通格差が存在し、高齢者や車を持たない住民が医療機関にアクセスすることが難しい現実があります。これらの問題に対して「おの猫号」は、地域に医療が届く仕組みを提供します。
ただの移動手術車ではなく、人と猫を同時に支える地域インフラとしての成長を目指しているのです。実際、内部の様子が外部から確認できる設計を採用することで、医療を地域社会に開くことを実現しています。
医療アクセスを広げるために
「医療が現場に出向く」ことをモットーに、私たちはこの医療システムが地域全体に貢献できることを目指しています。今後の展望として、尾道を起点として広島県内の医療過疎地にも範囲を広げていく予定です。
実績としては、年間841頭の不妊去勢手術の実施、宅内多頭飼育崩壊の対応、離島や山手地域での地域猫化など、多岐にわたる活動を行っています。また、すでに70台の捕獲器や約100台の医療器具を保有し、動物医療に関わる専門スタッフがサポートしています。
実施済みの取り組みと今後の計画
私たちは、移動手術車「おの猫号」が持つポテンシャルを最大限に引き出すために、医療機器の整備や制度運営に取り組んでいます。これからも「おの猫号」を中心に、地域住民とともに持続可能な医療環境を構築していく所存です。
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