デザインが生んだ移動の楽しさ、新型車両KYOTRAMの受賞
広島を拠点とする株式会社GKデザイン総研が手掛けた新型車両「KYOTRAM」が、2026年ブルーリボン賞を受賞しました。この受賞は、鉄道友の会が主催し、毎年日本の鉄道の進化に貢献した車両に贈られるもので、KYOTRAMのデザインが高く評価された結果です。
KYOTRAMの誕生の背景
KYOTRAMは、嵐電(嵐山本線・北野線)で2025年2月から運行が始まる新型の路面電車です。京都に残る貴重な路面電車として「Timeless Design(時代を超えるデザイン)」をテーマに開発され、過去、現在、未来をつなぎます。
外観は、伝統を踏襲したラウンド型の先頭部と、現代的な印象を与える側面デザインが特徴です。色合いには、嵐電の象徴である京紫色を基調に、シルバーや白が組み合わさったモダンなスタイルが施されています。これにより、ケーブルカーの歴史を感じさせるとともに、近代的な美しさを醸し出しています。
内装の工夫と快適性
内装には木目調の素材に落ち着いたグレーが使われ、ポイントとして京紫色が加えられています。このデザインは、安らぎを提供すると同時に華やかさも演出しています。座席は人間工学に基づいて設計され、利用者が安心して快適に過ごせるよう配慮されています。特にバケットシートは、長時間の移動でも疲れにくいよう考慮されています。
新たなブランドロゴ
さらに新型車両の導入に合わせて、嵐と電という文字のルーツに基づいた新しいロゴマークが誕生しました。このロゴは、KYOTRAMが走る路線全体のブランド価値を高めるためのものでもあり、地域の魅力を引き立てる役割を果たしています。
ブルーリボン賞の意義
ブルーリボン賞は、日本国内で新たに営業を始めた車両から、その利便性や快適性、環境への配慮などを元に最も優れたものに与えられる賞です。KYOTRAMは、この賞を受けた理由として、デザインだけではなく、利用者にとっての利便性や心地よさを追求した結果だと言えるでしょう。
選考基準には、薄型のガラス一体型のLCD案内表示器による多言語案内の導入や、シートの快適性が大きく評価され、会員の投票で得票数が最も多かったことからこの栄冠を手にしました。
GKデザイン総研の目指すもの
GKデザイン総研広島は、「事業・運動・研究」の理念の下、様々な領域におけるデザインを提供しています。プロダクトデザインやコミュニケーションデザイン、都市環境や建築分野など、幅広く関わりながら、企業や公共機関の活動の質を向上させるための提案を行っています。
新型車両のKYOTRAMは、デザインの市場で広島の存在感を示しつつ、観光地でもある京都の新たな魅力を生み出し、多くの人に愛される存在になることでしょう。