おにぎり消費動向調査:価格上昇を感じつつも人気は健在
最近の調査によると、おにぎりの人気は高まっており、多くの人々が好きだと感じています。株式会社mitorizによる「おにぎりに関する調査」では、全国の消費者からのデータを基に、おにぎりの購入状況や価格意識について詳しく分析しました。
調査結果の概要
調査は、約3,090人のmitorizの会員を対象に、2025年の初旬に実施されました。まず注目すべきは、94.8%もの人々が「おにぎりが好き」と回答している点です。特に30代から50代の世代では、その割合が50%を超え、「とても好き」と答えた人が多数を占めています。
手作りと市販のおにぎり
おにぎりの購入状況をみてみると、月に1回以上自宅でおにぎりを作る人が約半数に達しています。具体的には、「たまに作る」と回答した人が31.7%、「よく作る」との回答も19.4%あり、全体の51.1%が何らかの形でおにぎりを手作りしていることがわかりました。
一方で市販のおにぎりを週に1回以上購入する人は約3割という結果が出ています。これに対し、「まったく購入しない」という層も6.3%存在するため、市販と手作りの二極化が見られます。
購入時の重視ポイント
おにぎりを購入する際に何を重視するかについての調査結果も興味深いです。「具材の種類」が76.4%と最も高く、次いで「価格」が69.1%となっています。これらの要素は、おにぎりの購入決定において非常に重要なファクターとなっています。対照的に、見た目や栄養バランスは比較的低い重視度を示しています。
価格上昇を感じる消費者
市販のおにぎりの価格に対する意識も変化しています。93.3%の人が「最近、高くなった」と感じており、58.9%は「かなり高くなった」と回答しています。とはいえ、多くの消費者はその価格に対して以前と変わらず購入を続けているようで、「とくに変わっていない」と答えた人は34.7%でした。しかし、32.3%は購入頻度を減らしたと回答し、コストを意識した行動の変化も見られます。
おにぎりの理想価格
最後におにぎり1個に対して支払える金額についての調査結果を見てみましょう。コンビニやスーパーでの購入では「100〜130円未満」が49.7%を占め、「200〜300円未満」が専門店の消費者に人気の選択肢となっています。この価格帯で、多くの人が手頃さを求めていることが明らかになりました。
まとめ
今回の調査を通じて、おにぎりが日本の食文化に深く根付いており、価格上昇にもかかわらずその人気が衰えていないことがわかります。消費者が求めるのは、味や具材の多様性と合理的な価格の両立です。今後もおにぎりは、私たちの食卓に欠かせない存在であり続けるでしょう。