広島の酒蔵再生を果たすナオライが最優秀賞に輝く

広島発の酒蔵再生を求める冒険

日本の伝統的な酒文化に新たな風を吹き込む、『ナオライ株式会社』が、地元の酒蔵との連携を強化しながら地域資源を活用した新たなビジネスモデルを構築しています。その革新的なアプローチは、2025年8月30日開催のTBS系『がっちりマンデー!!』の『儲かりビジネスアワード in 広島』において、最優秀賞（グランプリ）に輝くという素晴らしい成果をもたらしました。

特許製法による新しい和酒「浄酎-JOCHU-」

ナオライの代表取締役、三宅紘一郎氏が掲げる「浄酎」は、特許取得済みの「低温浄溜®」という独自製法で日本酒を蒸留し生まれた、新たな贅沢なスピリッツです。この技術により、日本酒の豊かな風味と香りがそのまま凝縮され、高アルコール度数ながらも優雅でまろやかな味わいが特徴です。特に『浄酎』は、熟成を進めることで深い味わいを享受できるため、長期保存や海外輸出にも適しています。

地域活性化につながる新モデル

ナオライのビジネスモデルは、地域の酒蔵の存続と新たな収益源の創出を目指しています。地域資源を最大限に活用し、広島県瀬戸内海の離島、三角島に拠点を置いているナオライは、神石高原町の神石浄溜所を中核に、地域酒蔵との協力による酒造りを行っています。この活動は、地域経済の活性化はもちろん、酒蔵の再生にもつながる持続可能な仕組みです。2028年には全国47拠点を目指し、約600の酒蔵との連携を拡大する計画が進行中です。

審査員から高い評価を受けたナオライ

『儲かりビジネスアワード in 広島』では、全国から集まった33社がそのビジネスプレゼンテーションを行いました。審査員として参加したのは、名高い酒蔵『獺祭』の桜井博志氏、日本交通の川鍋一朗氏、株式会社タイミーの小川嶺氏といった著名人です。彼らは、ナオライの「浄酎」事業が日本からの新しい挑戦として大きなポテンシャルを秘めていると評価しました。

特に、独自の製法による明確な差別化や新たな市場への広がり、そして地元の魅力を生かした観光誘致による地域ブランディングが、その魅力を引き立てています。ナオライは、地域住民との連携を大切にしながら、この新たな酒文化を育んでいく姿勢を示しています。