新たなBtoB取引プラットフォーム『ナカツギ』の誕生
広島県安芸郡府中町に本社を置く株式会社ナカホームズが、2026年9月1日より新たなBtoB(企業間)取引プラットフォーム『ナカツギ』の提供を開始します。このプラットフォームは、特にフリーランスや個人事業主に向けたスキルマーケットからの卒業を目指し、高い手数料と未払いリスクを解消するために設計されています。
現在のマーケットプレイスの課題
近年、クラウドソーシングやスキルマーケットの利用が奨励される中、多くの事業者が取引をオンラインで行う機会に恵まれています。しかし、現在のマーケットプレイスでは、出品者に対して20%を超える手数料が課されることが一般的であり、その結果、取引額に対するコストが27.5%に達することもあります。月に100万円の取引を継続して行う場合、年間の手数料が約264万円に達することは驚くべきことです。
このような背景から、一度出会った取引先とは直接の取引に移りたいと考える事業者が多いものの、実際にはそれが難しい現状があります。
直面する2つの壁
直接取引に移行したいと考えながらも、多くの事業者が未払いのリスクや文書事務の負担から踏み切れないといった二つの壁に閉じ込められています。
1.
代金回収の不安: 直接取引を行う場合、事前に前払いを求めることが難しく、その結果として納品後に支払われないリスクが生じます。内閣官房の調査によれば、約3割のフリーランスが報酬の支払い遅延や未払いを経験しています。
2.
文書事務の手間: 見積書や請書、請求書を作成する際、エクセルやメールを用いた従来の手法が多く、特にインボイス制度の導入により請求書の要件が複雑化しています。この事務負担が、直接取引のハードルを上げています。
『ナカツギ』が解決する課題
『ナカツギ』は、こうした2つの課題を一挙に解消します。
1. 安心の前払いと検収機能
出品者は、役務の着手前に代金が支払われ、買い手による検収後に報酬が渡る仕組みとなっています。この仕組みにより、出品者は安心して取引を進められると同時に、買い手も納品後に報酬が渡ることで安心感を得られます。
2. 簡便な書類作成機能
見積書や請書、適格請求書を一つの画面で簡単に作成が可能で、エクセルやメールの往復から解放されることが実現します。また、適格請求書はナカツギ名義で発行されるため、出品者の個人情報の開示を避けつつ、消費税の仕入控除も可能です。
3. 手数料の圧倒的なメリット
手数料は取引額の8.6%(税抜き)となっており、購入者には一切費用がかかりません。月100万円の取引の場合、年間の手数料は約103万円となり、これまでのサービスと比べ約161万円のコスト削減が可能です。結果として、事業者は浮いた分を他の業務に充てることができます。
参加条件やサービスの概要
ナカツギは事業者間の取引専用で、出品者は招待制・審査制となっています。また、適格請求書発行事業者が対象です。提供手段はクレジットカードや銀行振込により、柔軟性も確保されています。
開発の背景
ナカホームズの代表取締役である那賀潤二郎氏は、自身が関与する不動産業界において、業者間での取引の煩雑さと付随するトラブルを目の当たりにし、「自分たちが本当に必要なものを自分たちで作る」という思いからナカツギを開発しました。この新たなプラットフォームは事業者間の取引をよりスムーズで安心できるものへと変革することを目指しています。
まとめ
『ナカツギ』により、高コストと未払いリスクから解放された新しい取引環境が実現し、事業者同士がより良い関係を築く手助けが期待されます。このプラットフォームは、広島から全国へ広がる可能性を秘めており、今後の展開に注目が集まります。