広島市初の試み、オンライン就業支援サービス「ひとり親おしごとLINE相談」
2023年10月1日、水曜日から、株式会社Compassが広島市と協力し、ひとり親家庭向けのオンライン就業支援サービス「ひとり親おしごとLINE相談」の提供を開始しました。これは、特に近年増加しているひとり親世帯への支援を強化する目的で実施されたもので、瀬戸内地方においては初めての試みとなります。
このサービスは、仕事、家事、育児を一手に担うひとり親家庭の保護者が、気軽に相談できるオンラインプラットフォームを提供し、就業支援を通じて経済的な自立を促進するものです。具体的には、LINEを用いて就業相談から職業紹介、就職後の定着支援まで、一貫してサポートが提供されます。
背景と目的
広島市内には約7,700世帯のひとり親家庭が存在し、彼らは「ワンオペ育児」やその他の時間的制約から十分な就業活動に取り組めない状況にあります。このような環境は、情報収集の難しさや相談の機会不足、さらには自己肯定感の低下などの問題を引き起こします。そこで、広島市はこれまでにも就業支援に関するさまざまな取り組みを行ってきましたが、今回のオンライン相談サービスは新たな支援の形を提供するものとなります。
サービス内容
本サービスには以下のような特徴があります。
スマートフォンやLINEを活用し、いつでもどこでも就業相談から職業紹介、就職後の定着支援までオンラインで行います。
国家資格を持つキャリアコンサルタントが、チャット、電話、ビデオ通話を用いて相談に対応します。土日や夜間などの時間帯にも対応可能です。
利用者の特性や希望を基に、企業との組織風土にマッチした求人を提案します。
就労に理解のある企業を積極的に開拓し、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策など広範な支援を行います。
就職後も希望者には職場環境を確認し、ストレスケアを実施することで、安定した就労を維持するための支援を行います。
今後の展望
Compassは、神戸市を拠点に関西から広がりを見せ、現在では北陸や関東、中国四国、九州へとサービスを展開しています。広島市での導入は、新たな地域における包括的な支援の一環であり、今後も官民連携による相談プラットフォームの拡充を目指していきます。
私たちは「誰もが夢を見られる社会へ」というビジョンのもと、孤立を解消し、各人が必要な情報や支援を受けられる環境を築くことを目指しています。これにより、ひとりひとりが安定した経済基盤を持ち、将来の目標を実現できる社会の構築を目指します。広島市での新たな取り組みは、その一環として位置づけられます。
まとめ
広島市での「ひとり親おしごとLINE相談」は、時間や場所を問わず手軽に手に入るサポートを提供することで、ひとり親家庭の経済的自立を助けることを目的としています。今後も「Compass」は、全国の自治体と連携しながら、同様のサービスモデルを広げていくことを企画しています。ひとり親家庭の新たな希望となるこのサービスを、ぜひ活用してみてください。