広島空港に誕生する新しい平和メッセージ
広島県とメキシコ・グアナファト州が友好提携を結んでから約10年、2025年に「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」が広島空港にお目見えします。この壁画は、広島が多くの平和の象徴を持つ土地としての役割を果たし、世界へ向けて平和を発信する新たなシンボルとなるでしょう。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、広島とメキシコの絆を深めると同時に、両国が追求する非核化の重要性を際立たせることを目的としています。2014年に友好提携が結ばれ、東京オリンピックのホストタウンとしての経験が関係をより強固なものにしました。メキシコは、核兵器のない世界を推進するための活動において国際的にも高く評価されている国です。この壁画は、広島とメキシコが共に平和を求める姿勢を表現します。
また、壁画は「つなげるアート」プロジェクトの第4弾として実施され、地域の芸術振興にも寄与します。
企画提案者のプロフィール
このプロジェクトを提案したのは、メキシコ人の父と日本人の母を持つグティエレス兄弟の一郎と実です。兄の一郎は、国際コーディネーターとして被爆者の証言活動に関わってきました。弟の実は、マツダのメキシコ支社で支援を行い、両国の友好の中心で活躍しています。
アーティストの紹介
壁画制作を手掛けるのは、国際的に評価されているメキシコの壁画アーティスト、Adri del Rocio氏とCarlos Alberto GH氏です。彼らはこれまでに25カ国以上で作品を展開しており、広島に新しいアート作品を提供することに大きな期待が寄せられています。被爆体験を継承するために、現地の被爆者との対話も重視されています。
共同記者会見
日本被団協もこのプロジェクトに賛同しており、7月18日に広島県庁で共同記者会見が行われます。箕牧智之理事長が出席し、このプロジェクトの重要性についての理解を深める機会となるでしょう。
プロジェクト進行のための支援
この意義深いプロジェクトの実現に向け、7月7日からクラウドファンディングが開始されます。支援者の名前は記念プレートに刻印される予定となっており、多くの方々からの協力が求められています。壁画の完成披露式は10月15日に計画されており、広島県知事も臨席予定です。
結論
「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」は、平和のメッセージを広めるための新たな試みです。多くの人々がこのプロジェクトに参加し、支援することで、広島から世界への平和の波が広がることを願っています。これを機に、さらなる国際交流と理解が促進されることが期待されます。