ホシザキが買収
2025-06-13 08:59:24

ホシザキ、米国の食品ショーケースメーカーを買収し新たな成長戦略へ

ホシザキと食の未来



日本を代表する総合フードサービス機器メーカーであるホシザキ株式会社が、新たな成長の一手として米国の食品ショーケースメーカー、ストラクチュアル・コンセプツ・コーポレーション(SC)の買収を発表しました。買収は2025年7月末に規制当局の承認を経て完了する見込みで、ホシザキにとってはさらに広い市場を見据えた戦略となります。

SCの事業内容と市場での位置付け



SCはミシガン州ノートン・ショアーズに本社を構え、高品質な食品陳列用ショーケースを提供することで知られています。主な顧客にはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、レストランなどがあり、冷凍、冷蔵、温蔵など多様な製品を展開しています。これにより米国内での高い収益性を確保し、持続的な成長が見込まれています。

特に、SCは全ての製品で自然冷媒化を進め、最先端の自動精算技術を搭載した次世代自動販売機を開発するなど、サステナビリティとイノベーションに対する取り組みでも業界をリードしています。ホシザキがこのような企業を傘下に置くことで、米国での事業展開が一層強化されることでしょう。

買収の背景と狙い



ホシザキは、米国市場において製氷機や業務用冷蔵庫、飲料ディスペンサーなどを手がける強力なブランドを持っています。SCの買収によって、同社グループの製品ラインが大幅に拡充され、特にコンビニエンスストアを含む新たな顧客セグメントへのアクセスが期待されます。

また、ホシザキの持つ広範なサービスネットワークや生産資材の共同購入といったシナジー効果を生かすことで、さらなるコスト削減や効率化にも繋がるとされています。

具体的な買収スキーム



ホシザキは、米国の持株会社であるHOSHIZAKI USA HOLDINGS INC.を通じてSCの親会社を買収するという「逆三角合併方式」を用いることになります。この方式では、買収用の子会社が親会社に吸収合併される形がとられ、HAHAが現金を支払うことでSCの株主への補償がなされます。これにより、ホシザキはSCの100%の株式を取得し、完全子会社化を目指します。

今後の展望



ホシザキは、SCの技術力と市場での強いプレゼンスを得ることで、今後の成長戦略を加速させることができると期待されています。同社による食品陳列用ショーケースの分野でのリーダーシップ強化が進むことで、業界全体の構造にも影響を及ぼす可能性があります。また、SCの50年以上の歴史と成功により、ホシザキがどのようにその経験を生かしていくのかも、大変興味深いポイントです。

この度の買収は、ホシザキがさらなる成長への一歩を踏み出すための重要な契機となることでしょう。米国市場での競争の激化に対応し、特にサステナビリティを意識した商品開発に力を入れていく姿勢は、今後のビジネス展開における強力な武器となるに違いありません。


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