マツダの新技術
2025-10-08 18:57:22

マツダが新たな塗膜耐食性評価サービスの事業性検証を開始

マツダの塗膜耐食性評価サービスが新たな一歩



マツダ株式会社は、環境負荷の低減を目指し、塗膜の耐食性を評価する新たなサービスの導入に向けた検証を進めています。これは、社会インフラの維持管理や長寿命化を目的としたもので、各業界への展開が期待されています。

塗膜耐食性評価技術の革新



従来、塗装部品の防錆性能の評価は、専用の試験機を用いて数カ月かけた目視検査が一般的でした。しかし、マツダはこの方法を大幅に短縮。2017年には、数分で防錆性能を定量的に評価できる、持ち運び可能な測定器を開発しました。これにより、試験にかかる時間や評価の主観的要素を排除することが可能となりました。

この技術の大きな魅力は、従来のように長期にわたる試験を必要とせず、リアルタイムで評価ができる点です。このことで、環境データを迅速に収集し、多くの用途に応じた柔軟な提案が実現します。

社会課題への対応力



マツダの新たな技術は、様々な業界において塗料や塗装部品の開発を促進し、環境負荷の軽減に寄与します。具体的には、塗料の試作や再試験の回数を減らすことで、原材料やエネルギーの使用量が削減できることが確認されています。

社会インフラの分野では、塗膜の状態を正確に評価することで、劣化を未然に防ぎ、適切なタイミングでの保全を可能にします。これにより、交通インフラや大型構造物の長寿命化が実現できるのです。

事業化に向けた道筋



現在、マツダは事業化に向け、提携企業から提供されたサンプルを独自の診断技術で評価しています。この結果を基に、受託型サービスの事業性検証を行っており、2026年に正式に事業化を目指す計画です。また、将来的には、測定データをクラウド上で分析し、その結果をユーザーに提供するSaaS型サービスも視野に入れています。

マツダの決意



自動車の開発や製造で培った技術を基に、マツダは自社の枠を超えた幅広い分野での社会課題解決に貢献していく考えです。これからの展開に目が離せません。

詳細情報と展示会概要



また、マツダは2025年11月に幕張メッセで開催される第8回塗料・塗装設備展-COATING JAPAN-に出展を予定しています。この展示会で、塗膜耐食性評価サービスについて詳しく見ることができます。


マツダは、この画期的な技術革新を通じて、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出します。


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