中高生の未来を切り拓く!STEM教育プログラムの修了式を開催
2023年11月29日、東京・押上にて日本ロッキード マーティンが協賛するSTEM教育プログラム「Global Rocketry Challenge(GRC)」の第9期修了式が行われました。このプログラムは、次世代の科学者やエンジニアを育成することを目的としており、多くの中高生が参加しています。
プログラムの進化と参加校
今年度からは「Girls Rocketry Challenge」から「Global Rocketry Challenge」という名称に刷新されたことが大きな特徴で、これにより男女を問わない参加が奨励されました。今回のプログラムには、5校が参加しました。これらの学校は、富山県の片山学園中学校・高等学校、群馬県の佐野日本大学中等教育学校、埼玉県の埼玉県立大宮高等学校、広島県の広島叡智学園高等学校、茨城県の茗溪学園中学校高等学校です。
生徒たちは、モデルロケットのデザインや材料の改良を学ぶ中で、非常に多様な知識と技術を身に付けてきました。また、座学だけでなく、実際にロケットを打ち上げる試験飛行も経験し、10月には全国大会にも参加。特に茗溪学園の生徒は、パラシュート滞空時間競技で準優勝を果たすなど、素晴らしい成果をあげました。
修了式と交流イベント
修了式では、日本ロッキード マーティンの渡部達郎代表が生徒一人一人に修了証を手渡し、「夢は具体的でなくても、可能性は無限だ。そのために必要なのは意志と実行力だ」と激励を送りました。また、日本モデルロケット協会の桐生会長は「得た経験を未来に活かしてほしい。失敗を恐れずに挑戦し続けてください」と期待を寄せました。
式典後には、GRC修了生と参加生徒との交流イベントが行われ、修了生たちによる経験談や成功事例が共有されました。彼らは、GRCで学んだ仮説の設定や失敗からの学びが今後の人生にも役立つと語りました。
ワークショップと未来への議論
さらに、ワークショップでは日本大学理工学部の髙橋賢一教授と宇宙開発企業の六尾圭悟氏が「宇宙開発と輸送」について講演を行いました。生徒たちは「20年後の宇宙開発と私たちの生活」についてグループ討論し、一部には環境問題の解決策を提案する生徒もいました。活発な議論が展開され、未来の宇宙開発に向けたビジョンが引き出されました。
GRCは、2016年にスタートし、これまで全国30校から200名を超える生徒が参加。来年には第10期を迎えます。ロッキード マーティンは、引き続き関係各所と連携し、STEM教育の重要性を広めていく決意を固めています。これからも多くの若者が未来の科学技術に挑戦し、世界へ羽ばたいていく姿を見ることができるでしょう。