JAXA認定の宇宙ベンチャーが広島で水道の未来を提案

JAXA認定の宇宙ベンチャー、広島で水道の未来を示す

東京を拠点にした株式会社天地人が、2025年10月29日から31日の間、広島市のひろしまゲートパークで行われる「2025広島水道展」に参加します。この展示会は、日本水道工業団体連合会が主催し、国内最大級の水道に関するイベントとして知られています。

2025広島水道展の目的と出展内容

近年、水道事業は国の重要なインフラとして崩壊の危機に直面しています。この水道展は、全国の水道事業体や関係者間の情報交換を促進し、出展企業の最新技術や製品を知る貴重な機会です。130を超える企業や団体が出展を予定しており、入場は無料ですが、事前登録が必要です。この機会を逃さず、先進の水道技術を学びましょう。

天地人のブースでは、すでに多くの受賞歴がある水道DXソリューション「宇宙水道局」を紹介します。この革新的なソリューションは、衛星データを活用し、持続可能な水道事業の実現を支援します。

また、地下インフラの維持管理や更新計画に関する相談も受け付けており、効率的な水道事業の運営に向けた具体的な提案を行います。限られた予算や人員での運営をバックアップする新しいアプローチが求められています。

日本水道協会の全国会議

さらに、「令和7年度日本水道協会全国会議（総会・水道研究発表会）」も同時期に開催されます。この会議では、最新の水道技術について様々な論文発表が行われ、10月29日には「新たな管路重要度診断に基づく平常管理と災害対応」について、相原悠平氏が登壇します。31日には、朝倉一貴氏が「従来的課題から導く新たな管路重要度診断の提案」について話します。

「宇宙水道局」の革新性

天地人が提唱する「宇宙水道局」は、漏水リスク診断や管路の更新計画をサポートする仕組みです。

1. 漏水リスク診断

衛星で収集されたデータをもとに、管路の漏水リスクを数メートル単位で診断します。この高解像度により、漏水の可能性が高い場所を特定でき、効率的に調査を進めることが可能です。これにより、事業者は限られたリソースを有効に活用できます。

2. 更新計画策定支援

管路診断結果と地域特性を考慮し、更新優先シナリオを作成します。平時の漏水リスクだけでなく、災害時の影響を考慮したシナリオも作成できます。これにより、各管路の更新優先順位を透明かつ合理的に決定できます。

新たなソリューションの展望

「宇宙水道局」は、長年にわたって蓄積された自治体のデータと最新の衛星技術を結集した結果生まれた新しい視点です。これにより、従来の音聴調査や更新計画が進化し、各地域の水道の新たな未来が開かれると考えています。

限られた資源の中で、より大きな効果を生み出す水道事業の実現に向け、今後も貢献していく所存です。