消費者の買い物スタイルを探る
最近の調査によると、私たちの買い物スタイルに変化が見られます。特に若い世代は、従来のようなチラシや店頭POPだけでなく、口コミ情報を重要視する傾向があります。株式会社mitorizが実施した「食品と日用品の買い物に関する調査」によると、多くの消費者が買い物の際に何を重視しているのか、興味深い結果が得られました。
買い物の頻度と時間帯
調査結果では、「週に1~2回程度」買い物をする人が36.3%を占め、最も多いことが分かりました。次いで「週に3~4回程度」が33.1%、ほぼ毎日買い物に出かける人は22.6%という結果。多くの人が夕方以降、具体的には17時~20時の間に買い物をすることが多いようです。仕事帰りのついでにお買い物をする人が多いのでしょうね。
購入場所としてのスーパーの圧倒的存在感
食品や日用品の購入場所は「スーパーマーケット」が89.6%と圧倒的で続いて「ドラッグストア(59.1%)」や「コンビニ(32.4%)」が挙げられています。特に若い世代ではコンビニの利用が目立ち、20代以下と30代でともに約34%が利用していることが分かりました。子育て世代である30代や40代はドラッグストアを多く利用している傾向があり、忙しい日常の中で手軽に日用品を入手できる場所として支持されています。
情報源の変化と口コミの重視
買い物の際に参考にする情報源では、「チラシ(52.9%)」が最多で続いて「店頭POP(40.9%)」が上位に位置しています。しかし、若年層は口コミを特に重視していることが明らかになりました。SNSやYouTubeといったデジタル媒体を通じた情報収集が目立つ傾向にあり、特に20代の約30%がSNSを、30代でも22%が活用していることが調査から分かっています。さらに、家族や友人の口コミを参考にする人も増えており、具体的数字としては20代以下が約20.5%と非常に高い数値です。
購入時の重視点
食品を購入する際の重視ポイントは「価格(78.4%)」が最も高く、次に「特売・値引きの有無(52.9%)」、続いて「ポイントが貯まる(46.5%)」となっています。このように、コストパフォーマンスを重視する消費者が多い中、品質の良さにも一定の関心が示されています。特に年代が上がるほど「品質の良さ」を重視する傾向が顕著で、60代以上では50.1%が重要視しているとの結果が出ています。
一方、日用品の購入では「価格(70.9%)」が最も重視され、続いて「ポイントが貯まる(45.6%)」と続きます。日用品では特売よりもポイントを重視する傾向があり、日常的に使うアイテムのため、購入頻度を意識した上での判断が求められそうです。
まとめ
全体的に見ると、若年層は情報収集においてデジタルを積極的に利用し、コスト意識も高まっています。特に食品や日用品購入時には価格だけでなく、ポイントも重要な要素となっていることが示されました。今後の買い物スタイルがどのように進化していくのか、ますます注視が必要です。