広島の消火訓練VR
2025-05-07 08:21:22

広島市と日本XRセンターが創る新しい消火訓練VR体験

広島市と日本XRセンターが創る新しい消火訓練VR体験



広島市消防局と株式会社日本XRセンターが共同で開発した、新しい消火訓練のVRコンテンツが注目を集めています。この革新的なトレーニング方法は、ユーザーがVRヘッドセットを装着することで、現実の家具が背景にCGで炎が発生するシミュレーションを体験できるものです。実際の火を用いずに、リアルな消火体験ができるのが大きな特徴です。

VR消火訓練の詳細



このVRトレーニングプログラムは、通常の消火訓練と異なり、参加者はまず、消火器の使用方法を知らない状態で消火に挑むところから始まります。初めは失敗するものの、次のステップで動画や詳しい解説を通じて消火器の使い方を学びます。その後、学んだことを活かして再度消火にチャレンジします。この流れにより、実際に火が広がる状況の緊張感や焦燥感を体験しながら、効果的に消火器の使い方を習得できるのです。

体験の流れ


1. 消火器の使い方を知らない状態で消火に挑戦 → 失敗
2. 動画や解説によるレッスンを通し、消火器の使い方を学習
3. 消火に再挑戦

このようなステップを経て、実際に身の回りで火が広がることに対する恐怖感や焦りを感じつつも、しっかりと消火スキルを習得できることを目的としています。

導入の背景とメリット



広島市消防局は、これまでは屋内に設置されたモニターを使った消火体験を提供しておりましたが、設備が老朽化しており更新が必要でした。しかし、改修には多額の費用が伴うため、VR技術を活用した新しい方法を模索していました。そんな折に、The Meet広島のスタートアップ支援プログラムに参加した結果、日本XRセンターの提案が非常にマッチしたため、このプロジェクトが実現しました。

このVR消火訓練の大きな利点は、リアルな火を使わずに安全に訓練ができる点です。また、天候に左右されずに屋内で実施できるため、多くの人がストレスなく参加できるという特徴もあります。実際の体験による高い没入感が、記憶や理解の定着を助けます。

日本XRセンターの強み



日本XRセンターは、VRアトラクションや教育系VRアプリの開発実績が豊富な企業です。特に、東京ドームでのゲーム開発の経験を活かし、ゲーミフィケーションを取り入れた設計が得意です。また、ホテル業界向けの接客研修用VRアプリを開発し、訪問者とアバターの対話を通じて接客スキルを学ぶプログラムを提供しています。これにより、ユーザーの興味を引きつけつつ、実用的な技術を学ぶことが可能です。さらに、防災VRの分野でも、大手スーパーの地震発生時の行動指針を学ぶ研修コンテンツを提供してきました。

今後の展望



今回のプロジェクトの成果を受けて、日本XRセンターはより多くの自治体や企業と協力し、防災訓練へのVR/MR技術の应用を進めていく方針です。質の高い防災教育を実現し、地域の安全に寄与することを目指します。

XR技術の導入を検討している企業や、VRを用いたシミュレーション研修を考えている方々は、日本XRセンターに問い合わせてみることをお勧めします。今後の防災教育における役割が期待されるプロジェクトです。


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