平和とビジネスの統合を目指す新たなCEAPPの取り組み

新たな平和ビジネスの概念、CEAPPの設立

2025年5月31日、広島にて「2025 ひろしま国際平和＆ビジネスフォーラム」が開催されました。このフォーラムでは、CEAPP（平和のためのビジネス・カウンシル）が正式に設立され、その趣意書が発表されました。CEAPPは、ビジネスの力を活用して平和の手助けをすることを目的とした新しい理念を掲げています。

CEAPPの理念

CEAPPの主な目指すところは、企業が平和を自らの目的の一つとして位置付け、その創造と維持に努めることです。従来のビジネスモデルから脱却し、積極的に平和に貢献する新たな経済活動を模索しています。つまり、企業の事業変革が、社会における新しい価値創造につながるというわけです。このプロジェクトは、平和を基盤に据えた経済の必要性を強く意識したものであり、その促進のために多様なステークホルダーとの対話を通じて新たな資本の概念が生まれてきました。

研究と対話の場

CEAPPでは、二つの重要な役割を果たしています。一つは「研究の場」であり、企業が積極的に参加すべき新たな資本の概念を探求します。そして、もう一つが「対話の場」です。ビジネスセクターを中心に多様な関係者が集まり、意見交換や情報共有を行う場を提供します。両者を通じて、企業は平和のための行動や仕組みの重要性を理解し、実際にそれを実行に移すための基盤を築いていきます。

CEAPPの施策

CEAPPは今後、1年間をかけて「研究と対話プログラム」を展開し、その成果をまとめた「CEAPPレポート」を発行予定です。このレポートは、企業が新たな資本の考え方を実践し、事業の変革を通じて平和を促進する際の貴重なリソースとして機能します。具体的には、企業が平和を脅かす問題に配慮するだけでなく、解決策をテクノロジーで探求するアプローチを推奨しています。