オリエンタルランドとフォーステック、資本提携を結ぶ
株式会社フォーステックと株式会社オリエンタルランド・イノベーションズが資本提携を発表しました。この提携は、2050年を見据えたサステナブルな社会の実現に向け、両社が共同で環境問題の解決に取り組むことを目的としています。特に、フォーステックが開発したIoTスマートゴミ箱「SmaGO」を通じて、ゴミ回収の効率化や資源循環の促進を図ります。
背景にある社会課題
都市部では、ゴミ箱の不足やポイ捨てが顕著になっており、特に観光地などでは訪れる人々によってゴミ問題が深刻化しつつあります。さらに、少子高齢化の影響で労働力が減少している今、ゴミ収集作業における人材の確保や作業環境の改善も大きな課題となっています。
また、不適切に捨てられたゴミは、河川を通じて海洋へ流れ出し海洋プラスチック問題の一因となっています。これらの現状を踏まえ、フォーステックとオリエンタルランドは以下のような取り組みを進めることを決定しました。
- - 街の美観を守り、観光地の景観を改善
- - 誰もが心地よく過ごせる都市環境の実現
- - ゴミ回収業務の効率化を図り、コスト削減
- - 温室効果ガスの排出削減
- - 廃棄物を資源として再利用する社会の構築
スマートゴミ箱「SmaGO」について
「SmaGO」は、IoT技術を駆使した全く新しいゴミ箱です。センサーがゴミの堆積状況をリアルタイムで把握し、ゴミを自動的に圧縮することで、スペースの有効活用を実現します。上部に搭載されたソーラーパネルによって、自ら発電し、外部電源なしで運用可能です。また、SmaGOは企業の広告媒体としても機能し、協賛企業にとってはCSR活動の一環となるように設計されています。
企業代表のコメント
フォーステックの代表取締役社長、竹村陽平氏は、今後の社会課題解決に向けた意気込みを語り、「環境問題を解決するために、より効率的なゴミ回収やリサイクルの推進が必要です。オリエンタルランドグループと共にサーキュラーエコノミーを促進してまいります」と述べました。
一方、オリエンタルランド・イノベーションズの豊福力也社長は、「フォーステックとの出資の機会に感謝し、ゴミ問題に対する真摯な姿勢に感銘を受けました。共に新たな解決策を見出し、関わる全ての人々に良い影響を与える活動を進めてまいります」と話しました。
まとめ
この資本提携は、環境問題に取り組む企業の新たな未来を築く一歩です。スマートゴミ箱「SmaGO」の導入を通じて、両社は持続可能な社会の実現を目指します。これにより、私たちの暮らす街がより美しく、住みやすい環境へと進化していくことが期待されます。今後の動きに注目が集まります。