高卒新社会人アンケート調査報告
近年の就職活動において、高卒新社会人の実態を明らかにするため、株式会社ジンジブが2025年4月に入社した新社会人を対象に行ったアンケート調査の結果をお伝えします。この調査は、参加者が就職活動においてどのような経験をしたのか、またそれをどう振り返っているのかを探るものです。
調査概要
本調査は、高卒新社会人向け研修『ROOKIE’S CLUB』の参加者を対象に、2025年5月と2026年2月の2回に分けて実施されました。調査対象者は163人と118人から有効回答を得て、様々な質問に回答してもらいました。
高校生の就職理由
まず最も多く挙げられた就職理由は「勉強より働く方が合うから」で、39.3%の回答を得ました。また、35.6%の回答者は「早く自立したいから」との理由を挙げており、高校卒業生は自己の意志で働くことを選んでいます。多くの生徒が進学の代わりに早く社会に出ようとする背景には、就職に対する意欲的な姿勢が垣間見えます。
情報収集の実態
調査では、約8割の生徒が求人票を頼りに情報を収集していることが明らかになりました。この結果は、高校生の就職活動が教育環境に依存していることを示していますが、入社後の回想として「もっと情報収集をすべきだった」という声が約60%に上り、情報不足の感覚が多くの生徒に共通していることも浮かび上がりました。
就職活動の手法
生徒たちは主に、学校の先生からの紹介や求人票を基に応募先を決めました。「先生から紹介してもらった」が41.7%、続いて「自分で会社を探して先生に紹介してもらった」が34.4%となり、教師のサポートが非常に重要であることがわかります。しかし、自発的に情報を探したと回答した生徒も68.6%と多く、彼らは学校以外でも情報収集に動いていました。
企業選びの決め手
応募の決め手として最も多く挙げられたのは「仕事内容」で53.4%、次いで「社風・雰囲気」が46.6%を占めました。給与や休日などの待遇面よりも、実際に働く環境や仕事内容に重きを置いていることが特徴的です。長期的に働き続けるためには“居心地”が大切であるという意識も高まっています。
想いと課題
調査結果を通じて、高校生たちが早期自立を目指し、教師の助けを借りて選択をしている一方で、入社後に情報の不足を感じることが多いというジレンマが浮かび上がっています。また、特に「1人1社制度」については賛否が割れており、学校が採用を管理する中で生徒自身が納得する選択ができていない方針について考える必要があります。
まとめ
最終的に、調査結果からは高卒新社会人の就職活動におけるリアルな実態とその後の課題が浮き彫りとなりました。企業側には、求人票だけにとどまらない幅広い情報の発信が求められています。高卒採用を行う企業は、学校に依存せず、求職者に対して直接的なアプローチを行い、彼らの選択プロセスをサポートする時代が来ているのです。これからの高卒採用に向けた合理的な改善策を講じることが、若者のキャリア形成においても、非常に重要になるでしょう。