地域と高校生が織りなす新たなブランドの誕生と受賞の喜び

地域と高校生が織りなす新たなブランドモデル

長野県茅野市を拠点とする株式会社イマージが、一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会の主催する「BRAND MANAGEMENT AWARD 2025」において、特別賞と奨励賞のダブル受賞を果たしました。これにより、地域創生と企業ブランドの浸透への評価が高まりました。今回は、特に注目すべき2つのプロジェクト、「ヤツガタケマート」と「シューマートのリブランディング」について詳しくご紹介します。

「ヤツガタケマート」の誕生

「ヤツガタケマート」は、地域に根ざした高校生たちが立ち上げた社会実験型のコンビニです。このプロジェクトの目標は、地域住民や観光客、さらには登山者などが自然と集まる場を提供することです。単なる買い物の場としてだけではなく、若者が「つくる」体験を通じて地域とのつながりを強化し、駅前の活性化を図ります。

高校生たちは、地元の農産物や加工品、工芸品などを扱いながら、商品開発や販売戦略、イベント企画にも主体的に参加しています。彼らの創造力と地域愛が合わさり、「地域 × 高校生× まちづくり」という新たな地域ブランドが形成されています。このプロジェクトは、地域の活性化と教育、商業が融合した次世代のまちづくりとして高く評価されたのです。

シューマートのリブランディング

もう一つの受賞プロジェクトが、靴専門店「シューマート」の旗艦店におけるリブランディングです。このプロジェクトでは、「Foot & Health Care Company」として新たなブランドアイデンティティを打ち出し、地域密着型の専門店を目指しました。社員を公募して形成したブランドチームが主導し、議論を重ねる中で形成されたアイデンティティは、「愉しい靴選びから豊かなライフスタイルを実現する」というものです。

空間デザイン、接客方法、広告戦略を一新することで、社員も「靴を売る」から「足の健康を支える」という意識にシフトしました。これにより、顧客に対してより信頼と安心を提供するブランドへと進化を遂げました。

地域への波及

「ヤツガタケマート」は、高校生たちが自分の手で地域に貢献する機会を創出しています。これにより、若者の地域定着や人材育成が期待されており、他地域でも同様の取り組みが増えることが期待されています。また、シューマートのリブランディングは、社内の意識を変革し、ブランドの再設計が地域にどのような影響を与えるかの成功例として他企業から注目されています。

これからの展望

株式会社イマージは、引き続き「元気なまち」の創造を理念に、建築・デザイン・ブランディングを通じて地域全体をブランド化する取り組みを推進しています。地域資源を活用しながら、地域の人々と共に歩み続けるために、様々なプロジェクトに取り組む所存です。これからの成果にご期待ください。

代表からのメッセージ

この度の受賞にあたり、地域発の挑戦が評価されることが何より嬉しいです。『ヤツガタケマート』に関わってくださった多くの高校の先生方、生徒の皆様、シューマートで働く社員の方々、地域のパートナー企業や行政など、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。今後とも、茅野・八ヶ岳に誇れるブランドづくりを続けてまいります。