スシロー未来型万博店が残した軌跡
2025年大阪・関西万博で特別に設置された「スシロー未来型万博店」は、来場者数約29万人を記録し、その人気を証明しました。様々なメニューを展開し、食の楽しみを提供する傍ら、持続可能な水産業に寄与する取り組みでも注目されました。特にテーマ「まわるすしは、つづくすしへ。―すし屋の未来2050―」のもと、進化し続ける寿司の世界を体感できました。
来店者数と人気メニュー
184日間の営業を経て、スシロー未来型万博店にはのべ約29万人が訪れました。この店舗の特徴のひとつは、サステナブルなメニューの提供です。来店者から圧倒的な支持を集めたメニューランキングを見てみましょう。
人気メニューランキング
全メニューベスト3
1.
本鮪赤身(税込230円)
- 濃厚な味わいの養殖本鮪赤身が堂々の1位。
2.
大とろの塩炙り(税込590円)
- ボリューム感のある大きな大とろ。人気店「杉玉」からの受け継ぎ。
3.
まぐろ3貫(税込590円)
- 赤身、中とろ、大とろが楽しめる一皿。
この他にも、スシロー未来型万博店限定メニューも注目されました。
「あしたのサカナ」シリーズ ベスト3
1.
陸上育ちの磯まもりウニ包み(税込550円)
- 環境保全に寄与するウニを使用。甘みが強く大好評。
2.
陸上育ちの国産生フジアトランティックサーモン(税込270円)
- 自然環境に優しい陸上養殖で育成したサーモンの生感。
3.
陸上育ちのビカーラうなぎ(税込390円)
- オーガニック餌で育ったふっくらしたうなぎ。
F&LCグループブランドメニュー ベスト4
2位から4位は以下の通り。
2.
クリームチーズの揚げ巻きスパイシーツナのせ(税込330円)
- アメリカで人気を誇るスパイシーな一品。
3.
飲めるサーモン(税込590円)
- クリーミーさが特徴の人気商品。
4.
京樽姫茶きん鮨(税込190円)
- スシロー風にアレンジされた「京樽」の名品。
社会的評価と受賞
この取り組みは高く評価され、2025年日本国際博覧会の持続可能な取り組みにおいて調達部門賞を受賞しました。持続可能な魚の養殖に力を入れる姿勢が、次世代の飲食業界のモデルケースとして位置付けられました。また、ディスプレイ産業賞の産業奨励賞を受賞し、楽しい食体験を創出したことも評価されました。
閉幕後の取り組み
「スシロー未来型万博店」の建物や設備は無駄にせず、F&LC本社で再利用される予定です。また、店舗で提供したオリジナルメニュー『あしたのサカナ』シリーズを今後、グループ店舗で展開する計画もあります。
コンセプトと目指す未来
「まわるすしは、つづくすしへ」を掲げ、未来まで続く水産資源の保護と楽しい食卓体験を継続させることを目指しました。また、ノーポーク・ノーラードによるメニュー構成やプラントベース食品の導入など、多様なニーズにも対応。
更に、「UNI CATCH GAME」や「SUSHI QUEST」といったゲームを通じて、持続可能性について楽しく学べる機会も提供しました。
とりわけ印象的な店舗デザイン
外装は鏡面仕上げで静けさの森を借景とし、自然の中でのお食事体験を提供する設計がなされました。この美しい空間は来場者により良い食事体験を届けました。
終わりに
「スシロー未来型万博店」は、食の未来を考える新しい試みを実現しました。今後も持続可能な食文化の発展に貢献し、さらなる進化を遂げていくことでしょう。