メディフォンが広島県のスタートアッププログラムに採択
医療の現場において、言葉の壁は多くの課題を引き起こします。特に、外国籍市民にとっては、医療アクセスが大きな不安要因となることが珍しくありません。そんな中、メディフォン株式会社(東京都港区)が広島県が実施する「The Meet 広島オープンアクセラレーター 2025」に採択され、新たな取り組みが始まります。このプログラムの目的は、地域の課題を解決するためにスタートアップ企業と市町が連携し、デジタル技術を活用したソリューションを開発することです。具体的には、広島県三原市で外国籍市民向けの医療アクセス改善を目指します。
「The Meet 広島オープンアクセラレーター 2025」とは
「The Meet 広島オープンアクセラレーター 2025」は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進と地域の課題解決を目的としたプログラムです。広島県内の市町と全国各地のスタートアップ企業がマッチングし、地域のニーズに即したソリューションを展開することに力を入れています。三原市は「デジタルファースト宣言」に基づき、行政サービスのデジタル化を進める中、多くの外国籍市民が居住し、言語の壁からくる医療への不安が指摘されているため、メディフォンの取り組みが重要視されています。
実証事業の概要と目的
今回の実証事業は、令和8年(2026年)1月13日から6月30日までの期間で実施されます。主に外国籍市民を対象とし、言葉の壁による医療アクセスの不安を解消し、安心して生活できる環境を整えることを目的としています。また、外国籍の従業員や学生が抱える医療相談の煩わしさを事業主や日本語学校など関係者の負担を軽減することも目指します。
具体的には、外国籍市民に対して受診前の健康相談、医療機関の検索・予約の代行、医療通訳の提供が行われます。この取り組みを通じ、外国籍市民が自力で医療情報を取得し、受診できる環境を整えるサポートを行なっていきます。また、効果検証を行い、今後の本格導入へ向けての道筋を作ることを目指します。
提供サービス「mediPhone Assistance Line」
メディフォンが提供する「mediPhone Assistance Line」は、外国人従業員や市民のための多言語サポートサービスです。専門家が健康相談に応じ、医療機関への円滑なアクセスを可能にします。このサービスは、受診前の相談から医療機関の検索・予約、医療機関や薬局での通訳までを包括的にサポートします。
今まで主に企業向けに提供されてきたこのサービスですが、自治体での導入は今回が初めてです。これにより、外国籍市民が必要とする医療情報にアクセスしやすくなることでしょう。さらに、実証事業を通じて本格的なサービス導入を目指しており、地域経済の持続的な発展にもつながると期待されています。
メディフォンについて
メディフォン株式会社は、外国人患者の受入れ支援を中心に医療の国際化とDXを推進しています。全国の約88,000機関で導入されている「mediPhone」は、医療機関と外国人患者との間の言葉の壁を解消し、スムーズな医療アクセスを実現しています。また、「mediment」という健康管理サービスを通じて、社員の健康経営や予防医療を支え、国籍や言語に関わらず誰もが安心して医療にアクセスできる社会基盤の構築に貢献しています。
今後の展開に注目が集まる中、メディフォンの取り組みがどのように広島県の医療環境を変えていくのか、ぜひその動向を追っていきたいものです。