特別企画展「妖怪を描いた浮世絵師たち」
江戸・明治時代に活躍した浮世絵師たちは、役者絵や美人画、風景画にとどまらず、さまざまな妖怪を描くことで、新たなアートの可能性を拓いてきました。そして今回、広島県三次市の「湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」にて、特別企画展「妖怪を描いた浮世絵師たち」が開催されます。展覧会では、葛飾北斎や歌川国芳といった巨匠による妖怪浮世絵の数々が展示されます。
会期と会場
本展は、令和7年6月27日(金)から11月18日(火)まで開催されます。前期は6月27日から9月2日、後期は9月4日から11月18日までの2部構成で行われ、展示内容を大幅に変更します。会場は、三次市の指標となる美術館、湯本豪一記念日本妖怪博物館です。こちらの開館時間は午前9時30分から午後5時までとし、最終入館は午後4時30分までです。水曜日は休館日ですが、特別に8月は全日開館となります。
入館料と特典
入館料は一般1,000円(税込)で、高校・大学生600円、小・中学生400円とリーズナブルに設定されており、大人数の団体割引も用意されています。また、本展のチケットを再提示することで、再入館の際に入館料が20%オフになるリピート割引提供も実施されます。
展示作品の魅力
本展では、江戸時代の妖怪ブームを感じさせる作品が数多く展示されます。中でも、関東を代表する画家である葛飾北斎が描いた「百物語さらやしき」や、歌川国芳による「浅倉当吾亡霊図」など、名作ウェイをご覧いただけます。これらの作品は妖怪の多様な魅力を引き出し、怪異な存在としての妖怪たちの表情や背景を楽しむことができます。
付随イベント情報
展示に合わせて、様々な関連イベントが企画されています。
- - 記念もののけ講演会:令和7年7月12日(土)13:30~15:00、講師に美術館の学芸員を招いて行います。
- - もののけサロントーク:企画展示のスライドを使った解説が10月11日(土)13:30から実施されます。
- - もののけギャラリートーク:毎月第3土曜日に行い、学芸員が直接案内します。
- - もののけの日:毎月最終日曜日には館長によるトークや特別なプレゼントがあります。
- - 三次もののけ夏まつり:令和7年8月中旬には地域の人々と共に踊るイベントが予定されています。
- - ハロウィンを楽しむ秋まつり:10月26日の日曜日には、妖怪たちとハロウィンを楽しむ特別イベントが行われます。
常設展示も必見
また、常設展示室では「日本の妖怪」や「稲生物怪録」など、文化や歴史的な背景を深く掘り下げる内容が展示されています。夏と秋の常設展も開催されており、季節ごとに新たな発見があります。
この特別企画展は、浮世絵の美しさと妖怪の魅力を結びつける貴重な機会です。数々のアート作品に触れ、江戸・明治時代の妖怪文化を深く味わってみてはいかがでしょうか。皆様のご来場を心よりお待ちしております。