未来の地球を考える:広島・東京での国連大使研修の模様
2025年7月、公益社団法人日本青年会議所(以下、日本JC)による「JCI JAPANグローバルユース国連大使」の研修が広島と東京で開催されました。このプログラムは、次世代の国際社会を担う中高生を対象にした育成プロジェクトであり、特に「恒久的世界平和」の実現をテーマとして取り組まれています。
この度の研修には、日本とドイツの中高生が参加し、合計で約40名の学生が交流を深めました。第二次世界大戦終戦から80周年という節目の年に、戦争の歴史を学びながら、どのようにして平和を実現できるかを真剣に考えました。
研修の概要
期間と場所
- - 期間: 2025年7月25日(金)~31日(木)
- - 場所: 広島(平和記念資料館、原爆死没者追悼平和祈念館など)、東京(ドイツ連邦共和国大使館など)
主なプログラム内容
1.
Day1: 東京から広島へ移動、ウェルカムパーティー
2.
Day2: オリエンテーション、グローバルピースサミット参加
3.
Day3: 原爆ドーム、平和記念資料館見学、UNITARプログラム、被爆体験語り部による講話
4.
Day4: 厳島神社で平和学習
5.
Day5: 大使館訪問、異文化理解に関する講話
6.
Day6: グループ発表、平和に関するディスカッション
7.
Day7: 空港での見送り
このプログラムには、日本から20名、ドイツから12名、その他諸外国からの学生10名も参加し、さまざまな文化を互いに理解し合う貴重な機会となりました。
学んだこと
研修班の学生たちは、初日から互いの異なる文化や価値観を尊重しながら、意見交換を重ねました。特にグローバルピースサミットでは、世界平和についての議論を通じて、各国の歴史に対する違った見方を学びました。原爆ドームや平和記念資料館を訪れた際は、実際の被爆体験者から聞く話が、彼らの心に深く残りました。
平和学習においては、厳島神社を訪れ、平和の象徴とも言える場所で祈りを捧げ、心を一つにしました。さらに、ドイツ大使館を訪れた際には、ドイツの戦後復興や外交政策について説明を受け、多様な視点から平和の意義について考えさせられる時間となりました。
学生たちの声
参加した学生からは、「仲間との交流を通じて、平和は他者との信頼関係で築かれるものであると実感しました」といった感想が寄せられました。また、被爆体験者の言葉は心に響き、今後は対話を大切にし、愛を持って生き抜くことの重要性を感じたと述べる学生も多くいました。
今後の予定
この研修によって得た経験を生かし、2025年8月にはドイツ研修が行われる予定です。さらに11月には、JCI世界会議での報告も控えており、そこでの学びを基に、恒久的世界平和についての提案が行われます。
総括
「JCI JAPANグローバルユース国連大使」としての活動は、未来のリーダーたちに平和について深く考える機会を提供しています。この研修を通して得た知見を基に、他国との交流や相互理解が進むことを期待したいです。平和のメッセージを次世代につなげていく必要性を、参加者全員が再認識した意義深い時間となりました。